詩『薬指の思い出』
ある日の帰り道
数年の時を超え
懐かしいあなたを見かけた
悪い思い出じゃ無かったよね
ちゃんと二人で決めた別れだったもの
だから 幸せに暮らす私を
きっと 喜んでくれるよね
でもね でもね
とっさに隠してしまったの
生涯を誓った人から貰った
薬指に光る エンゲージリング
かつて あなたとのペアリングが
同じ指で 輝いていた
胸の鼓動が 早まる 高まる 呼びかける
蘇る思い出を 打ち消すように
あなたに背を向け 歩き出す
あなたの薬指に 目を向けず
※使用画像元サイズ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?