現代に必要な品性は200年前から変わらない
こんにちは、プランナーの水野です!
今月よりQT by quark tokyo改め、MEDIATOR(メディエイター)のプランナーとして従事することになりました。
と言いましても、物理的にはオフィスは同ビル2Fから1Fに移ったのみで変わらず連携していきますので今後とも宜しくお願いします。
著書の格言、「時は金なり」
"Time is money"
もうこの言葉は、あまりにも有名になりすぎたかもしれません。
今回紹介するこの格言を残した人物、現在でも100ドル札の肖像としてい描かれているベンジャミン・フランクリンの自伝を更に分かりやすくまとまった新書が出たので読んでみることにしました。
■著者:ベンジャミン・フランクリン(1706-1790)
アメリカ、マサチューセッツ州の農民だった両親のもとに生まれる。
「アメリカ独立宣言」の起草委員のひとりで、「アメリカ合衆国建国の父」と呼ばれ、後にアメリカ初の公共図書館設立、フィラデルフィア・アカデミー設立。政治家、実業家、科学者、外交官、経済学など多方面で名声を博しその全ての分野で成功を収めたアメリカを代表する偉人。
ベンジャミン・フランクリンと言えば、凧を利用して雷が電気であることを証明したというエピソードが有名ですね。
17人兄弟の15番目に生まれ、家計の困窮を緩和するため学校教育を早々に切り上げて12歳の時には兄が経営する印刷工場で働き始めた経歴を持ちます。
そもそもフランクリンが「カレンダー」の出版を事業として行っていたことは皆さんご存じでしょうか?
今でこそ大ヒットを獲得した松岡修造さんの「まいにち、修造!心を元気にする本気の応援メッセージ」の様な熱いメッセージや心安らぐ一言日めくりカレンダーは日常的になっている現代ですが200年前からこのフォーマットが誕生していた事実には驚きました。フランクリンが生きた18世紀は、日時を知らせるメディアが新聞くらいしかなかったので、各家庭にカレンダーが必需品でこのアイデアを形にしていたということですね。
フランクリン、恐るべし。
その後の活躍は、皆さんご存知の通りだと思うので割愛します。
探究心の前では死すら小さなこと
フランクリンは、「もしもおまえの好きなようにしてよいと言われたならば、私は今までの生涯をはじめからそのまま繰り返すことに少しも異存はない」といっています。
実際にフランクリン自身の人生は生涯困難な冒険の連続であったものの、自ら望んで飛び込んで成し遂げてしまう稀代のチャレンジ精神の持ち主で、とても充実した人生を送っています。
どうして彼はそのような人生を送ることができたのでしょうか。
私が思うに、彼自身が自分の人格を磨くように不断の努力を続けたからこその結果なのではと思います。行動による結果の賜物ですね。
本書の興味深いところは、フランクリンがどのように有用な人物になるための努力をしたかが詳しく述べられている点です。
とても参考になったのでいくつか紹介します。
「勤勉と倹約」こそが重要
「お金持ちになるには、時間を決して無駄にしてはならない」ということですね。究極の贅沢は時間の浪費であるとも言っているように、時間はどんなお金持ちにも貧乏人にも平等に与えられるものだからです。まさにTime is money.
特に奨励されていたのが「早寝早起き」。
人が起きる前に仕事を始め、人が遊んでいるときに学べば、「財産を殖やし、知恵を増す」と説かれています。このサイクルで生活することは精神衛生的にも良く、健康にもつながっていきます。だから、ますます働き、ますます財産を殖やすことができるというわけです。
近年の「朝活」ブームも200年前から賢者には普遍的に行われていたんですね。
名言に学ぶ明日から実行できる一言
aving been poor is no shame, but being ashamed of it, is.
貧乏であることは恥ずかしいことではない。貧乏を恥ずかしいと思っていることが恥ずかしいことである。
家柄とか育った環境とかを気にならないくらい今に集中できれば気にならない。
Whatever is begun in anger ends in shame.
何であれ、怒りから始まったものは、恥にまみれて終わる。
本心でない行動をした場合はいつか裏目にでます
Early to bed and early to rise makes a man healthy, wealthy, and wise.早寝早起きは、健康、富裕、賢明のもとである。
心と身体の健康を維持できなれければどんな富を手にしても幸せにはなれません
If you would not be forgotten as soon as you are dead, either write things worth reading or do things worth writing.
死んだとき忘れられたくなかったら、読まれるにたる物を書くか、書かれるにたることをしろ。
生涯何か1つでも世の中に貢献できることを探しつつけて常に行動あるのみ
An investment in knowledge always pays the best interest.
知識に投資することは、常に最大の利益をもたらす
QTbyの読書リレーも常に投資です
Let all your things have their places; let each part of your business have its time.
物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
あるべき場所にきちんとモノを整理しておけば、生産性って何倍も上がります
以上、連休明けの明日から少しでもハッピーになる要素があれば嬉しいです。
おしまい。