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2022-06-02 #創作ログ01

短歌誌「うたそら」第7号(第5・6号は詠草せず)

***自由詠「雪にうそぶく」

"すきでした"見知らぬひとの片恋の叶わぬを知る春の机で
独り咳隨にくゆる白梅の酸いか甘いか如月のよる
あけめやみ往きつ戻りつ笑い声SOSならあの日出してた
六片のつめたいほどの優しさを知りたくなくて不惑になって
風すさび雪すさびてもいつの日か花はひらくと胸にさだめて
「路さえもあやしくなった」と祖父の云う皺くちゃの手にはふきのとう
さくら花手折るもみじを腕に抱き父よそれでも莫迦になりたい
陽のあたる道しかゆかず暖をとりおれもつらいと雪にうそぶく

***テーマ詠「淡」
紺碧に星またたいて空白むうすべにの空に街はめざめる

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