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2022-10-05 創作ログ #1

初句, 連想短歌 by RIUM

***目の前の
目の前の薬10錠を酒で飲み「何処にも行くな」と口吻る、君

***何もかも
何もかも忘れる明日の僕のこと冬の花火の報せが殴る

***「嘘」
胸に咲く芙蓉の熱にうなされてLINEにのせる「別れたい、かも」

***こうやって
こうやって親指ひとつで買える愛 役目を終えたら元に戻して

***何年も
何年も傍にいる気がしてたけどひと月目だね ふわふわの友

***「社会」
中指を立てし落書ひけらかし自己肯定感ねだるを微笑う

***「人間」
燕去ぬ軒先みだす温き雨 抱いて眠るは童謡ひとつ

***来週の
来週の安売りチラシの斜向かい拡大鏡がぽつんとあって

***「友だち」
「大丈夫?元気してる?」に既読つく それだけの日々が笑える日がくる

***忘れたい
忘れたい あなたの「好きだ」に応えてた ただそれだけのわたしの月日

***この後は
この後は他を咲かせに行くのです 根腐れの花に別れの接吻を

***「突然」
柔らかき木通の皮の紫のやうな爪した背伸びの君よ

***「習慣」
可惜夜の熱を孕んだ風に散るくらげのようなビニールは白

***イメージ詠
ぴこんぴこん 苦いヴァニラの気配させ銀木犀の夜に心中

***どこまでも
どこまでも白む眠りの樹に実る金木犀に似た色の星

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