病院管理栄養士は栄養指導で何を伝えているのか①糖尿病


医療費負担の大きい透析の導入原因の上位に位置する糖尿病。どんな病気にも言えることだが、一体どのようなものなのか・原因は何なのかをまず理解していくことが大切である。

糖尿病には1型と2型の2種類あり、いわゆる生活習慣病とよばれるのは2型糖尿病である。この違いを簡潔に説明すると、

1型…そもそもインスリン(※)を作ることができず、血糖値の調節ができない

2型...インスリンは作られているが、何らかの原因で機能しない状態

となる。

※インスリン・・・膵臓で作られるホルモン。糖質代謝の調節にかかわる。


2型糖尿病発症の大きな要因:食生活


そして、2型糖尿病を発症してしまう大きな原因は、「食生活」にあるとされている。

例えば、
お米やパンが大好きで毎食沢山食べてしまう
油っこいものが大好きで揚げ物ばっかり食べてしまう
野菜をほぼ食べない

今挙げた3つの例すべてに当てはまってしまうような方は、危険信号である。

このような食生活を長く続けていくと、過剰な糖質からは脂質が生成され、体内に蓄積されていく(内臓脂肪)。そうなると体重の増加体脂肪の増加にも繋がる(内臓脂肪型肥満)。

その蓄積された内臓脂肪から放出される成分がインスリンの働きを妨げてしまい、
インスリンはしっかり出ているのに、"機能しない"状態になってしまうのだ。

インスリンが効かなくなると身体は糖質を代謝出来なくなり、血糖値が上昇する。

この状態が続くと、糖尿病の症状が現れてくる。


食生活改善

ではどのような食生活をしていれば、インスリンが効かないという事態を防げるのか。
実際に私が病院の栄養指導で言っていたことを もとに皆さんにもお伝えしていく。
(基本的には、食品交換表に基づいた指導を実施している)

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