#2「知ってます?ABC工事の違い」~事務員は見た!オフィスの裏話~
こんにちは、一般社団法人RCAA協会事務局のMrs.ノムラです。
リモートワークが増え、老眼がすすんだ気がする今日この頃・・
ショボショボする目を酷使しながら今回もはりきって書いていきます♪
「A工事」「B工事」「C工事」ってなに?
さて、今回の用語は
「A工事」「B工事」「C工事」ってなに?
です。
違いなどを簡単にご説明していきたいと思います。
(理事長が言うには、むか~~しは、「甲工事」「乙工事」「丙工事」とも呼ばれてたんだとか)
今の仕事をしているとよーく出てくる言葉ですが、
私も入った当初は、この違いがチンプンカンプンでした。
Aがこれで、Bがどれで・・えっとえっと・・💦
まあ覚えられない(笑) (歳のせい?ってことに)
原状回復工事って、
「誰のものを、誰が工事して、誰がそのお金出すか」
という決まり、すなわち「工事区分」があるんです。
それを「A工事」「B工事」「C工事」と区別して名付けているわけです。
とても親切に工事区分してくれてるじゃん!わかりやすい~と思っていたら、間違いですよ。
実は、そこには黒い魔物が潜んでいるかも⁉
では、その違いは?
魔物ときたから、モンスターで例えましょう。
~登場人物~
A工事モンスター「ビル男」
B工事モンスター「B工事ヤミ」
C工事モンスター「テナ子」
ん?モンスターじゃ、わかりづらいですか?
では、もっと具体的に説明していきます。
A工事
「ビルオーナー所有」部分の工事
ビル本体、エレベーターとか階段、いわゆる共用部などの工事のことです。もともとある、電気、空調、スプリンクラーとか防災系なんかもそうです。
オーナーのなんだから、工事費ももちろんオーナーです。
でも、「A工事だからビルオーナーだもんね~」で終わらせたら、高い原状回復工事になってしまうことも。
中にはA工事にもかかわらず、原状回復工事の際にちゃっかりこっちに押し付けてくるオーナーもいます。
だから、ホントにホントに気を付けてください!
※もちろん、みんながみんなではありません。ステキなビルオーナーもいらっしゃいますから💛
でも、よく分かっていないと、「そんなもんかな~」と受け入れてしまいますよね。
むかしの私だったら、間違いなく受け入れちゃってますね(笑)
原状回復工事の見積を見て、「ん?高いんじゃないの?」と感じたら、確認してみてくださいね。
B工事
A工事の部分だけど、こっち(テナント)が変更依頼した工事
こっちの希望で工事しているわけですから費用はこっち持ちです。
でも、工事をするのはオーナー側の指定業者。
うーん、なんだか高そ・・
そして退去するときも、元に戻さなければなりませんから、
同じくこれもB工事になります。
オーナー資産だから工事は指定業者、でも支払いはこっち・・
トラブルのにおいがプンプンしますね~
ここは、実は知識がないとやられやすい箇所なんです。
本当は、原状回復適正査定アドバイザーか、原状回復コンサルにはいってもらって、適正なのかどうかを診断してもらうのが一番いいです。
トラブルなく終わるためにもおススメします!
RCAAもプロフェッショナル達が、ガラス張りの見積を見るがごとく、
不要な項目をバッサバッサと切っていく・・
よっ、必殺仕事人!返り討ちナシ!(笑)
C工事
「テナントが持ち込んだテナント資産」の工事
カーペット、家具やパーテーションなどのことです。
自分の資産の部分なので、工事業者もこっちで選んでOK、費用も自分です。
まとめ
このように工事区分は分かれています。
一番大事なことは、その区分を入居時に明確にしておくか、しっかり決めておくことです。
契約書によっては内装の全てをB工事扱いする場合もあります。
あいまいなままにしておくと、損をするかもしれないし、トラブルになるかもしれません。
ですので、賃貸借契約書とは別に工事区分表を作り、入居時に区分をしっかり決めておきましょう。
それが退去時のトラブル回避にもつながります!
では、Mrs.ノムラの名言をどうぞ♪
Mrs.ノムラ名言
「怠るなかれ! 工事区分を 明確に」