4月27日(水)相対主義〜プロタゴラス〜【らいざと哲学】#75
みなさん、おはようございます。(こんにちは。)(こんばんは。)
いきなりですが、わたくし、らいざは哲学アウトプットを始めます。
理由は二つあって、一つ目が哲学について学ぶのが5月のテーマだからということと、二つ目は、本を読むだけのインプットだけでは、やはりイマイチで、アウトプットまでセットにした方がよいと思ったからです。
ちょうどnoteは毎日更新してるので、そのネタ?テーマ?にもなるし、せっかくならば記事にしていこうと思った次第です。
参考にしてる本はこちらです。
一度読んだことがあるのですが、前田裕二さんにお勧めしてもらったのと、その時は全くアウトプットしてなかったので再読してアウトプットしていこうと思います。
さて、今回紹介するのは、
相対主義〜プロタゴラス〜
です。
このプロタゴラスですが、紀元前485年〜410年ごろにギリシャで活躍した哲学者です。
このプロタゴラスが提唱したのが
相対主義
です。
プロタゴラスは、
『人間は万物の尺度である』
と唱えています。
これは、「絶対的真理なんてない、価値観なんて人それぞれである」ということを言っています。
では、この相対主義が生まれた背景について紹介します。
当時は、分からないことや説明できないことは神話によって説明する、つまり神が決めたということで納得してきた時代でした。
それが人々の交流が盛んになることによって、理論や常識が違うこと、そして、それぞれの神話にさえ、ズレがあることに人々は気づくのです。
「あれ?もしかして、神話って、全部ウソなんじゃないか?」
そこで神話が崩壊します。
神として信じてたものでさえ、それぞれの地域で違うわけですからね。
神話だけじゃなくて「正義の価値観」も違うことに気がついた人々は、絶対的な真理なんてないから、価値観は人それぞれでいいんじゃないと言わんばかりに相対主義に流されていくのです。
↑
https://pikonotisikidana.hatenablog.com/entry/2017/08/23/121809
から引用。
さて、相対主義哲学はさらに広がり、特に政治家たちの間で人気になります。
というのも、討論の場で「価値の基準」をずらして相対化すれば、ひどい主張も素晴らしい主張に見せかけることができるし、視点をずらすことで相手の主張に攻撃できるからです。
後者に関して、今の時代で近いのは、ひろゆきの名セリフですかね。
『それって、あなたの感想ですよね?』
これこそ相対化を使った議論のテクニックでしょう。
話は少し変わりますが、現在でも、人それぞれの価値観というのが多様性というような言葉で表されるなどしていますが、この考えも2000年以上も昔にとっくに通過してきているのです。
さて、ここまでプロタゴラスの提唱した相対主義について書いてきましたが、ここで終わるわけではなくて、身近な具体にしっかり転用していこうと思います。
今回生かすポイントは
『価値観はそれぞれだからこそ、自分の尺度を押し付けない』
です。
ひとつ具体で表すと、残業時間の話です。
恥ずかしい話ですが、過去自分は月に80時間を超えるような仕事の仕方をしていたんですね。
(かなりブラック、、、)
2年目から体育主任やって、大変だと言われる高学年をやって、研究授業も引き受けて、、、
そんなところでいっぱいいっぱいになり、満たされなさがあったのでしょうね。
早く帰る人は仕事をしない人だというような価値観でした。
なぜかお子さんのお迎えだとか、親の介護だとか、それぞれの事情も考えるができなかったし、自分の価値観をすごく出してたように思えます。(めちゃくちゃ嫌なやつですね)
また、そもそも定時とかの意識もなかったです。
そして、ここ数年の話ですが残業することへの価値観が一転します。
色々と状況も変わったし、様々な知識を得たことによって、勤務時間内に仕事に目処をつけること、なるべく定時退勤することが自分の正義になっていきます。
するとどうでしょう?
長々と残業してる人に対して、なんで早く帰らないんだろう?という気持ちが心のどこかにあることに気づきます。
また、残業ありきでの提案をする人に嫌悪感を抱いてしまうこともありました。
これから学んだことは、自分の価値観が変わっていき、正義や言ってることが変わるのは仕方ないとはいえ、それを他者に押し付けてはいけないよね。ってことです。
だって、自分は180度立場が違うどちらの場合でも自分とは違う正義に嫌悪感を抱いていたわけですから、自分も同じようなことをされたら嫌なのは間違いありません。
また、価値観や正義を押し付け合う、それが慢性的になると組織の中での大きな分断を生む可能性も高まります。
価値観が違うからこそ絶対解ではなくて、それぞれが上手く着地できる最適解を目指すこと。
そのために、まずは押し付けないことを意識していきたいです。
というわけで、今日の記事はここまで。
読んでいただき、ありがとうございました。