激辛料理を食べるとき、なぜ水よりもミルクがいいの?

2025年2月5日 18:08

辛いものを食べたときに、水よりも牛乳の方が辛さを和らげる効果があるのは、いくつかの理由があります。

1. カプサイシンの性質

唐辛子などに含まれる辛味成分であるカプサイシンは、油に溶けやすい性質を持っています。そのため、水ではカプサイシンを洗い流すことができず、辛さが残ってしまいます。一方、牛乳には脂質が含まれているため、カプサイシンを包み込んで洗い流す効果が期待できます。

牛乳に含まれるカゼインというタンパク質には、カプサイシンと結合する性質があります。カゼインがカプサイシンと結合することで、カプサイシンが舌の味蕾に作用するのを防ぎ、辛さを感じにくくすると考えられています。

冷たい牛乳は、口の中の温度を下げることで、辛さを一時的に和らげる効果があります。

牛乳以外にも、ヨーグルトやアイスクリームなど、乳製品全般に辛さを和らげる効果が期待できます。また、砂糖や蜂蜜など、甘味のあるものも辛さを中和する効果があると言われています。

牛乳を飲むタイミングとしては、辛いものを食べる前や食べている最中に飲むのが効果的です。辛さを感じてから飲んでも、効果は薄れてしまいます。

また、牛乳はあくまで辛さを和らげるだけで、完全に消してくれるわけではありません。辛いものが苦手な方は、無理せず少量ずつ食べるようにしましょう。