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〝何者かになりたい〟という人の特徴

AbemaPrimeという番組の中で

何者かになりたい
と悩む人をテーマに
議論していたんですが

確かに現代人の中には
何者かになりたい

と悩む人って多いと思うんですが
その原因や特徴は何なの?

というお話をします。


◯自己同一性が確立できていない


何者かになりたい
という悩みを持つ人の中で
特に若い人というのは

そもそもこの時期の人は
現在の自分が何者であるか
将来何でありたいか
を自覚することや
自分を発見することが
発達課題なんですよね。


この時期は
「自分さがし」の時期
と言われていて

自分はどんな人間なのか
どんな性格なのか
何をやりたいのか
どんな職業につきたいのか
そのためにはどんな学校に進学するのか

そして
自分は一体誰なのか

を考えることが
その時期にやるべきことなので

悩んで当然と言えば
当然なんですよね。


進学や就職で悩まない人は
ほとんどいないでしょうし

この頃から
性格テストなどに
興味を持つ人も増えてくると言われています。


その時期に
自己を確立できないでいると
一人前の大人になることを
先延ばしにしようとして

その猶予期間を
モラトリアムと言ったりします。


ですから
自分は何者か?
と考えることは
誰しもが必ず通る
課題なんですよね。


◯自己愛が強い


ですが
いつまでも自己を確立できていない人は
そもそも自己愛が強すぎて

自分の能力を過信したり
ユニークな人生を
送るべき人物である

という思い込みが強いんですよね。

自分が何者かわからない
何者かになりたい

という人は
案外ナルシストの傾向が
あるかもしれません。


誰しもが知っているような
メジャーな企業に
就職しようとしたり

うまくいかない時に
ニートになってしまう人も
余計なプライドが高い故に

ありのままの自分を
受け入れられないままでいるんです。


◯自己肯定感が低い


以前からnoteで書いてきましたが
何者かになろうとする人ほど
自分を受け入れられず
劣等感を強く感じている人が多い。


基本的に
自分はその他大勢の一部なんです。

たぶん現実はそうです。

どんなに稼いでいる経営者も
どんなイケメンも
何万人もいるんです。

だからそんなもんだと思って
特別な存在になろうとせず

置かれた場所で
咲けばいい。

もっと言うと
何者かになろうとしいる人って

他人からそう思われたい
という欲が強いんですよね。

何者かになっている人の多くは
得意なことや好きなことを
やり続けて
創意工夫をして

他人に貢献したい
とか
誰かを救いたい
とか
役に立ちたい

という行動原理であって

最初から
何者かになろうとして
何者かになった
わけではない
と思うんですよね。


◯暇を持て余している



これも何度も言ってる気がしますが
そういう他人の目を気にしたり
周りから、何者かになっている自分を
見て欲しいと思う人って

たぶん
暇を持て余しているんだと思います。


自分がやりたいことや
やらなきゃいけないことに
時間を追われている時

周りからどう思われているとか
そういうことの
優先順位は下がるんですよね。

今抱えている仕事を
どうにかしなきゃいけない

とか

子供が小さいうちに
たくさん遊んであげたい!

と思っている時に

自分は
何者かになりたい!

とか考えませんから。

noteのネタを考えたり
仕事で抱えている課題を
潰したいし
子供と遊びたいし
作りかけの音楽も仕上げたいし
睡眠を確保しないし

そうやって
追われている時は
何者かになりたい
という余裕はない。


自分を過信しているのに
自己肯定感が低くて
なにも没頭できることがない

というのが
「何者かになりたい」
と悩む人の本質なんじゃないかと
思います😌

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玲/精神科ナース
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