「コーヒー入れようか」って言ってみた話がクエン酸回路を思い出す始末
来客1人。妻の親友。昼は隣のうどん(実家)で済ませ、家に戻る。「はーやれやれ、お腹いっぱい」。三者三様の満足感。
食卓のちゃぶ台には午前中に妻が買ってきたミスドがある。ちょっとした間の後、自分の口から出た「コーヒー入れようか」。こんな日が来るとは。
コーヒーデビューから3カ月ほど。
こないだ近所のコーヒー屋さんが豆のセールをしてたので、また買ってみた。
コーヒーを飲むきっかけはこちら。
初めて買ったのは「モカマタリ」だった。今度は何にしよう…でもまだまだわからん。決め手は地名。まあ、そうなるわな。「スマトラ」という単語が目に止まった。
「インド、ボルネオ、スマトラ!」
高校の生物の先生が、なんの時やら忘れたけどテンポよく話してた。そのシチュエーションはまったく思い出せんのやけど。
ああ、この先生、なかなかクセがあった。教科書に付属しているワークブックみたいなものを使う時には「はい、練習帳面をはぐる!(めくる!)」って言うてた。ケトグルタル酸もケト・グルタル酸って妙なアクセントつけてた。この物質が何の役目を果たすのかもさっぱり覚えてないけど、名称だけはどうも忘れられない。
「ピカツ(ツは全音)とくれば蹴飛ばして、怖くて震えて起きられん!はい、こう覚える!」
これも謎やけど、ケトグルタル酸、コハク酸、フマル酸、オキサロ酢酸をいっぺんに覚えるやり方だったらしい。いま調べたら、クエン酸回路やって。はぁ、えーと何やろ。確かに覚えたなぁ。ほんで忘れてないわ。なんぼか欠落してるみたいやけども。
で、話が戻ります。新たに買った豆は「スマトラ・マンデリン」。ちゃんと量を計って、バルミューダでブイーンってやって、そーっとお湯を注いで、挽きたてを蒸らして、それを何回か繰り返して…。丁寧に丁寧に。
できあがり。
冷蔵庫で冷えてる麦茶とかカルピスとかと違って、自分の加減で味わいが変わってしまうものを人様にお出しするのってとても緊張する。でも、「おいしいわー」って言ってもらえるとそれはそれはうれしい。心の中では「まだまだひよっ子ですが」って感じ。
そうだ、カステラもあった。
コーヒーってどっちにも合うねー。
そんな昼下がりでした。
しかしまあケトグルタル酸ってほんまに何するもんやろね。
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