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仕事は「生活の糧」、でも「さらなる価値」を求めてみる(その3:自己存在の証明)

前回の続き。

https://note.com/rasslinandco/n/nadbf5e5b17bd

好きなデザインを業務とする部門で働くことになったのだが、仕事をし始めると「好き」とは異なる意識が芽生えてきた。

「自己存在の証明」。

今まで会社になかった新しい業務だけに、社内に存在意義を認めてもらわなければならない。やるべきは好きなデザインだけではない。業務のスキームを構築し、評価基準を作り、社内で調整する。必要とされるのは「成果」で、それは言い換えれば「グラフィック業務で会社に貢献する自分を証明する」作業だった。

それがうまくいったのかどうかはわからないが、この経験とモチベーションは退社後にも活きた。2005年に退社し、フリーランスとしての活動を始めたのだが、フリーランスこそ成果が重要。社員時代は「会社」に認めてもらえばよかったのだが、今度は「社会」という大きなフィールドで自分を証明しなければならない。個人という小さな存在を社会に届けるのは楽ではないし、コンペティターも無限に存在する。

つまり「好き」なだけでは通用しない。

「フリーランスって好きなことを仕事にできていいよね」と思われている方がいるかもしれないが、半分正解で半分間違い。好きなことを仕事にするのは会社員でもできるし、その気持ちだけではフリーランスを続けるのは難しいだろう。

そのための「自己存在の証明」だったのだが、今にして思えば燃えるモチベーションだった。「負けてたまるか」という気持ちがなければ社会に埋没してしまうだろうし、助けてくれる人は少ない。自分の力が頼りなのだ。

うまくいく時もあれば、苦しい時もある。そんな経験を7年続けて、とある事情で法人を設立することになる。面白いのは、法人で必要なモチベーションは「自己存在の証明」ではなかったのだ。

(続く)

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