【防災・減災】ベストな非常食、缶のおしるこ
非常食には、ぜひ、缶のおしるこを用意しましょう。
【お勧めする8つの理由】
1. 短時間で活動エネルギーを摂取できる
大災害が発生したら、要救助者が大量に発生します。多くの人が倒壊した家の下敷きになってしまい、一刻を争う救助活動を何時間も続けなくてはいけなくなるかも知れません。そんなとき、食事にもなるドリンク缶があれば、10秒でカロリーと水分を同時に摂取でき、体力の消耗を防いで救助活動に専念できます。
2. 準備や片づけが不要
カップラーメンだったら、水と火とやかんと箸が必要です。レトルトカレーだったら水と火と鍋と食器とスプーン、さらにはご飯が必要ですし、さらに、後片付けで食器を洗わなくてはいけません。
しかし、食事にもなるドリンク缶なら、ほかに何も要りません(缶切りも箸も)。プシュッと開けるだけです。片付けも不要です。
3. 栄養価が高く、子どもやお年寄りでも口に合う
離乳食が必要な赤ちゃんに食べるものがなくなっても、おしるこの汁なら食べさせることができます。ショックで食欲がなくなった子どもやお年寄りでも、よろこんで口にするに違いありません。
栄養価に関して井村屋のサイトから引用させていただきます。
あずきは、大豆や落花生など脂質が中心の豆と違い、食物繊維と糖質で構成される炭水化物が主体の豆です。タンパク質も豊富で、ビタミンB群やミネラルを含みます。あずきは低脂質・高タンパクで食物繊維の豊富な健康食品なのです。
あずきは、食物繊維やタンパク質、ビタミンB群、鉄やカリウムといったミネラル、サポニンやポリフェノールなど、さまざまな栄養素をバランスよく含んでいます。
(C) imuraya co., ltd.
缶を開けて持たせるだけで、手間が掛からずに栄養補給してもらうことができます。体の弱った人や怪我人・病人への食事としても最適です。
4. 効果的に体を温めることができ、湯たんぽになる
缶おしるこを温かくして飲めば、冬場に効果的に体を温めることができます。手足が冷たくなったときでも、湯たんぽ代わりに使えます。中身がどろりとしているため、保温性が高いのです。スチール缶は、最初から鍋に入っているようなものなので、ライターやローソクの炎をかざしたり、焚き火の近くに置くだけで、温めることができます。
逆に、冬場など、火傷をしたときに痛みを抑えるためにあてがうのにも使えます。
5. 甘さが精神的な安定をもたらす
カンパンだったら、水分がなければ食べられません。甘いお汁粉なら精神的なのショックで食欲が落ちていても、喉をとおるでしょう。甘いものは気持ちを落ち着かせ、不安や焦燥感を和らげてくれます。
震災時、あちこちから魚などの腐った臭いが漂う状況に陥るかも知れません。そんなときに、私だったら魚類の缶詰は抵抗あります。
6. 携行性が高く、周りに気兼ねなく口にできる
家族の安否を尋ねまわったり、生存者を探し回らなくてはいけない場合でもポケットに突っ込んで携行できます。また、体育館の避難所のような周りに人が多く居る場所でも、移動中の車内でも周りに気兼ねなくドリンクとして口にできます。
カップラーメンのように匂いをさせることがありませんし、口をもぐもぐさせることもありませんから、周りに悟られずにさっと栄養補給できます。
7. 保存性、耐久性が高い
おしるこの場合、たとえ、賞味期限が切れていても、味の劣化が少ない(魚の缶詰だったら賞味期限を超えたら臭みが出やすい)。開封後でもお汁粉自体の糖分が高いため、悪くならずにとっておける時間が長い。
また、缶詰は耐久性が高いため、震災時、家や家具が壊れても、缶がまず潰れない(カップラーメンだとこうはいかない)。津波や水害や消火活動で水をかぶっても、土砂や瓦礫にいったん埋もれても、口をつけるところだけ拭けば何も問題ありません。
8. 日常的に朝ごはんやおやつとして使いまわすことができる
お餅を入れられれば、即、お腹を満たす食事にグレードアップできます。
日常的に朝ごはん、おやつ、夜食として気軽に消費できるため、消費期限を切らせてしまうことなく日常的に使いまわせます。
このように非常食を常にローテーションすることで、簡単に非常食をストックし続けることができます。特別な非常食ではないので、スーパーやコンビニで簡単に安価に手に入るのもよいところです。
なお、相性のよい非常食として、個別パックされた切り餅を用意することをお勧めいたします。合わせてぜんざいにすることができますし、お米や麺類と違って、水を必要としません。もし、電気と電子レンジが使えるのなら、30秒で食べられる状態に調理できますし。
避難先でカンパンが配られたら、浸してたべるのもよいでしょう。10倍くらいおいしく食べやすくなると思います。
※最近、地震が多いので過去に書いたものを引っ張り出して、一部を加筆・修正しました。