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読書感想文「現代俳句ガイドブック 天の川銀河発電所」を読んで
今日は、先日あったオンライン読書会の課題図書の感想を書きたいと思います。
その本はこちら。
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佐藤文香 編著 「現代俳句ガイドブック 天の川銀河発電所」です。
本書では、たくさんの俳句を「おもしろい」「かっこいい」「かわいい」の3つに分類しているのですが、俳句って、日常のなにげない出来事や、ちょっとカッコ悪いことも、カッコ良く表現できるものなんだな~というのが、最初の印象でした。読み進めてゆくうちに、俳句というのは基本的に、上品さであったり、洗練、お洒落、といった美学・美意識があらわれるものではないかと感じました。
正直、何を表現しているのか、何を言いたいのかよくわからない俳句もけっこう載っているんですが、それがまた、いろいろと想像力をかきたててくれて面白いです。解説のページもあるので、そこを読んでみると「なるほど!」と思ったり、読み方によっては、創作のヒントになるようなことばかりかもしれないです。
読書会では、資料などはメンバーの皆さんにメールで送られているようですが、今回はナビゲーターさんと1対1でじっくり語り合うことができました。お互いの好きな作品、おもしろいと思った作品を紹介し合うことができたり、「この作品、意味わかりませんよね~…でもなんか面白いですよね…」そんな風に、誰かと俳句について語ったことはないので、今回そんな体験ができて嬉しかったです。
いつでも近くに置いておき、パラパラとめくって、目に飛び込んできた作品をじっくり味わってみる。そんな読み方をしても楽しめるのではないかと思います。
わたしは読書も大好きですが、それでも本によっては集中力が続かない時もあるし、途中で漫画や軽めのエッセイに切り替えてから、また先に読んでいた本に戻る、という読み方もよくします。そんな時にも、この本を読みたい感じがあります。俳句の本だけど、堅苦しくなく、笑える、面白い作品もたくさん載っているからです。
タイトルに、発電所、と、ありますが、この本に載っている作品のひとつひとつが、まるで灯りがともるように、インスピレーションを受け取れるようなところもあるのではないかと思います。