アラサー女子がストリップ劇場で感じたこととは?!
突然だが数年前、新宿某所にあるストリップ劇場へ足を運んだときの話をしてみようと思う。
なぜストリップ劇場に行ったのか
上京したての当時、新しい街に新しい人、ワクワクの連続で日々はとても刺激的であった。
そんななかでも、なにかおもしろいことはないか、人がやっていないことはないか、東京でしか経験できないことはないか、常日頃からそう考えていた。
ただただ刺激を受けていたかった。
「ストリップって女も見られるの?」当時の彼氏(現在の夫)にふと聞いてみる。彼はエロ事情に詳しい。
「見られると思うよ。行く?」と彼は尋ねた。私は速攻で「行きたい!」と答え、早速日時を決めた。
女性がストリップを観に行って、大多数が男性であろうお客さんから疎まれやしないだろうか……このときの私は一抹の不安を覚えていた。
いざ、入場すると……
とある日の真昼間、時は来た。
地下にあるストリップ劇場に着くと、入口からすでに官能的なおねえさんのポスターが貼ってあり思わずテンションがあがる。
階段を一歩いっぽ降り、チケットを買う。会場の中央には円形のステージがあり、それを取り囲むように椅子が配置されている。
すでに前方には常連と思われるおっさんが何人か座っていた。案の定、何人かのおっさんはチラチラと私のほうに目線をやる。
女性客は私だけであった。
だが、来る前に感じていた疎まれやしないだろうかという不安はすでになくなっていた。
気になんてしない。
私だってチケットを買った客なんだから。
そしてストリップを観たい人間なんだから。
初めてのストリップ劇場に私は興奮していた。
約2時間40分のショーが始まる
登場
薄暗い劇場で、突如ポップな音楽が流れ出し、照明がキラキラと光り出す。
初めのダンサーの登場だ。
ちなみに私のイメージするストリップといえば、加藤茶のドリフ「ちょっとだけよ」である。ピンクの照明に官能的なゆったりとした音楽。
全然違った。
流行りの洋楽からロックに合わせて、ダンサーが激しく、時にはゆったりと綺麗にステージを端から端まで使って踊る。
そして、少しずつ服を脱いでいく。脱ぐと同時に湧き上がる歓声。
見えそうで見えないそんな煩わしさを感じながら、ダンスを楽しむ。
ダンサーは数分間ダンスをし、一度ステージから掃けた。
衣装と音楽チェンジ
衣装と音楽がチェンジされ同じダンサーが再びステージ上へ。
当初よりも露出が多い衣装である。
大胆にかつ繊細に踊りながら、少しずつ一糸まとわぬ姿になっていく。
その姿は女の私からみてもセクシーでとにかく綺麗だ。
そして、ついにステージの真ん中で脚を開いた。俗に言う御開帳である。
円形のステージはゆっくりと回転し始めた。
前席のおっさんたちはダンサーの陰部にくぎ付けで回るステージに合わせるように頭を動かしていた。
その姿は少し滑稽でもあったが、おそらく私の頭もステージに合わせるように動いていただろう。
なにせ、女性の陰部を正面から見ることなんて初めてだった。
大衆の面前で脚を大開脚している女性を見ている私。俯瞰するとなんとも不思議な感じだ。
丁寧にケアをしているであろうアソコはとにかく綺麗だった。
オープンショー
一人のダンサーのステージが終わるとオープンショーといい、Tシャツに下半身は何も身に付けていないという姿で再び出てくる。
まるで、ロックスターが一回楽屋に戻りTシャツに着替えてアンコールに出てくるようだ。
この姿がまた可愛らしい。
そして、再度開脚し下半身を露わにするサービスタイムが始まる。
チェキタイム
その後、希望者は一緒にチェキの撮影などができる。あわよくば私もチェキを一緒に撮りたかったが、まあまあの値段がしたし、行列をなしていたため諦めた。
おおよその流れは以上だ。
合計6人のダンサー達のショーを観ることができた。
初めてのストリップを観た所感
ストリップはエンターテイメントだ
ダンサーによって、いろんな演出がある。
可愛い、かっこいい、激しい、演劇風など……プロのダンスと演出によって変わる照明。
着物や60年代風のワンピースなど衣装も楽しめる。(ついでに、陰部にもそれぞれ個性があることも知る。)
ステージと客席の距離も近く、通常の演劇やライヴとはまた違う臨場感があった。
エンターテイメントといって違いないだろう。
クライマックスとなるのはダンサーの陰部。
それになんともいえない神々しさを覚えた。
神秘的である。
人間誰しもが、あそこから産まれてきたんだよ。
一際目立っていたショートカットのダンサー
思わず食い入るように観たダンサーがいる。背が高くショートカットで少しボーイッシュなダンサーだ。
「かっこいい。」そう思わずにはいられなかった。
宝塚の男役にはまってしまうご婦人はこんな感じなのだろうか。
ダンスはキレッキレで、魅せ方がとにかくうまい。ボーイッシュなのに官能的。
数日間、そのダンサーのことが忘れられず、ぼんやりとしてしまうほど。なんなら抱かれたいとすら思った。
ストリップは男性のためのショーだと思われがちであるが、女性にも是非すすめたい。
あなたの推しが見つかるかもしれない。
ストリップダンサーはプロ集団
ストリップや風俗店で働くことに対する世の中の偏見は少なからずあるだろう。
例えば「お金のためにしょうがなく働いてる」「かわいそう」など。
しかし私が観た6名のダンサーたちからは、それらを全く感じさせられなかった。
全員が生き生きと自己表現をしているのだ。
体ひとつで、稼いでいるその姿はキラキラとしていた。
万が一「お金のためにしょうがなく」やっているダンサーがいたとすれば、それを感じさせない彼女は間違いなくプロだ。
もちろん、ダンス歴やストリップ歴などによるダンスの上手い、下手はある。しかし、決して上手いといえないダンサーでも不思議と推したくなる。
応援したくなる何かがあるのだ。
それはまざまざと魅せつけられた生の女体の美しさのせいかもしれない。
客がお金を払って、自分のショーを観に来ている。陰部にも大注目される。自分に置き換えて想像すると、とてもじゃないけど出来ない。
誤解してほしくないが決して彼女らを蔑んでいるわけではない。私には満足させられる自信がないのだ。
あんなふうにキラキラと自己表現をすることは私には難しい。
まとめ
ストリップを観ると、元気をもらえる。陳腐な表現であるが、少なくとも私は彼女たちのショーから元気をもらえた。
エンターテイメント性の高いショーにダンサー達の表現力、女体の美しさ。
同じ女性として自己肯定感をおすそ分けしてもらえた。
行ったことのないひとには是非とも行ってほしいものである。