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私の夢の庭 (詩的文(詩的フミ))


私には好きな庭を作る夢がある。


庭の入り口から小道になっていて、小道の先が家の玄関になっている。


庭の入り口にはレモンの木があり、ご近所さんからは黄色いレモンの実が特徴的なあまり、「レモンの木のお家」と呼ばれる。

レモンの実は意外にも冬に生るのだ。


レモンの木の足元には主に、日本で御馴染みの綺麗な雑草を集める。


まずツワブキの葉、あの艶と独特の緑色が好きで、その嗜好が珍しいと言われるだろうが秋には黄色い花も咲き、茎は佃煮として食卓にも上がれる豊かさ有り余る山菜。


春からはシロツメクサの絨毯、幸運の四葉が時々見つかるし、夏にはツユクサの絨毯、青い小花がたくましい繁殖力で咲き乱れ、冬に咲く同じく野生の白い水仙も繁殖力豊か、その一画を見ていると自分の生命力も高揚するよう。


玄関までの小道には道すがら、紫陽花とケイトウとバラをバランスよく並べて植えてゆく。


季節毎に入れ替わり咲く紫陽花とケイトウとバラ。


梅雨時に青い紫陽花、可愛いかたつむりの親子が住む。

ケイトウの質感は毛糸のようで柔らか、夏から秋に掛ける。


波動が高い見事な品格、それはそれは美しいバラは多めに植える、春から夏と秋から冬に咲く、

可愛がっている未来の飼い猫はよくバラの下で休んでいる気がする。


小道の真ん中程に梅の木を、二年に一度青々しい実がなるのを収穫する。
薫り高い梅の花は立春の訪れを薫らせている。


一段奥には大ぶりで綺麗な牡丹の迫力、八重咲きとベージュ系等の色味に豪華さと品格を感じる。花びらの質感も美しい布のようで沢山植えた。


小道の突き当たり、玄関の前には蝋梅(ロウバイ)の木と白木蓮の木を、

艶ある黄色の花と、凛としたそれでいて柔らかなカーブを描く形状の大ぶりな花をした白い木蓮。


蝋梅(ロウバイ)の木と白木蓮の木の足元には野いちごをあしらう様に植える。

甘くて赤い実は恥ずかしそうに小さく群生しているだろう。


そうだ、朝顔を植え忘れた。これも大事な花。
一体どの辺りに植えよう。


これが私の夢の庭。


『私の夢の庭』




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