女の朝パート30
2019年7月27日土曜日
今日の天気は晴れ。
もう少し掘り下げて言うと晴朗白日と言った言葉が相応しい今日の空。
嵐の前の静けさなのか、嵐の後の静けさなのか知らないが良く晴れている。
そんな蒼空を眺めながらワタシがアイスコーヒーを飲んでいる時だった。
時刻は9時を過ぎていたと思う。
ブルージーンズに紫色のナイキのグラディエーターサンダルを履いた女が、ここ田端のスタバにやってきた。
女の荷物はがらがらとショルダーバッグと日傘。
決して身軽とは思えない感じだけれど大荷物なのは確かである。
しかし、女がスタバに来てもスタバの空気が何も変わらず尚も保たれているのは女が地味であるからなのだろうか?
それともここにいる皆が無関心を装っているからなのだろうか?
どちらにしてもどうでも良かった。
スタバに来たその女は窓の外に拡がる方へと視線をむけながら店内に入ってきたが、何を思ったのか暫くすると表情が緩んだ。
両目をしばたたかせ、初めて感動を味わった時のようなあの感じに似ている。
予想通りだと思った。
実際にワタシもそうだったから。。。
暗転
確実に嵐だと思っていた今日の朝。
あれやこれやと心配していた事も一度に雲散霧消したのも今日の朝。
要らぬ心配はもうやめよう。
梅雨時の天気ほど読めない事はなかった。
しかし飽きずに尚も繰り返してしまうこの未熟さ、。。
スタバ女は、その称号を得た人間として、
その足跡として写メを撮り、
今日もどうでも良いことを1人呟いていた。
完