旅と気づき:オードリー若林氏の本が教えてくれたこと
「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」という本を読みました。
以前からこの本の存在は知っていたものの、タイトルはずっと「表参道のバーニャカウダ犬」だと思っていました。。恥ずかしい・・・
若林氏のはじめてのひとり旅はなんとキューバ。その旅先でのエピソードがメインのエッセイです。
読んでみようと思ったきっかけはこちらの記事。
読み終えた感想はズバリ・・・
面白かったー!旅に出たい!
はじめて若林正恭氏の本を読みましたが、さすが面白いコントを書く方。
飽きさせない内容で表現もわかりやすいのですが、旅をする上で体感する気持ちをそのまま代弁してくれている本でした。
わかる〜!と思うことが溢れていて思わずニタニタ。
東京でのエピソードで、何か新しいことを学ぶとき「知ることは動揺を鎮めること」なのだと理解する若林氏に「学ぶことの意味はほとんどそれです」と返す家庭教師。
序盤のこのくだりからハッとします。
旅先で面白い出来事や新しい文化に触れて気分が高まる中、「明日もまだ行ったことがない所に行ける!」とワクワクする瞬間、私も全く同じ気持ちになるのでその時の高揚感を思い出して胸がきゅっと締め付けられました。
競争社会で灰色にまみれた東京から抜け出すために、平等を目指している社会主義国のキューバへ出向いたものの、現地であることに気づいてしまったりと、旅の途中、現地の人と触れ合うことで知ることが多い。
旅の前後でその国や街のイメージが変わることもあります。
そのことを改めて気づかせてくれた良いエッセイでした。
なぜ彼がキューバという国を一人旅の行き先として選んだのか、その理由にもグッときます。
気になる方はぜひとも読んでみてください。