パリの空気とワインの味
連日のオリンピックを観ていると、パリの街並みを思い出す今日この頃。
昔ヨーロッパをひとりで旅していたときに、ほんの5日間だけ過ごした街。それなのに、心に深く残っています。
一番の思い出は、毎日たのしくワインを飲んでいたこと
パリという街は、酒飲みにとって本当に優しい場所だった。どこへ行っても、簡単においしいワインが安く手に入る天国。でも、今の円安では、あの頃みたいにはいかないのかもしれない。
カフェやレストランで炭酸水やコーヒーを頼もうと思っても、ワインの方が安いので、「あらやだ、ワインが一番安いじゃないの、じゃぁワインにしましょ」って、自然とワインを頼む羽目になる。
初めてのランチは、パリっぽいところが良いなぁとフラフラしながらシャンゼリゼ通りにある"L'Alsace"へ。
パリのレストランはどこも、前菜とメイン、そしてワインがセットになったランチメニューが充実しているから、迷うことなく選べるのが嬉しかった。毎日、たっぷりのパンと一緒にいただく食事はどれもおいしくて、お腹いっぱいで心も満たされて幸せだったなぁ。
パリに行ったらどうしても牡蠣を食べたかった。パリは牡蠣やシーフードも有名だというから、憧れていたのです。
シティファルマという、コスメが激安のドラッグストアで買い物をした後に見つけたビストロの "Huguette, Bistro de la mer" でその夢を叶えることができた。
また別の日、美術館巡りで疲れた体を引きずってたどり着いたのが "Le Clown Bar"
日本人シェフがやってる小さなビストロで、友人たちもパリに行くと必ず訪れる店。ここで食べた牛の脳みそが絶品すぎて今も忘れられない...また行きたい...
ふらっと入った街の食堂 "L'Assignat" のクオリティにも驚いた。地元の人たちに愛されているのが伝わってきて、あっという間に満席になった。
このデカンタワイン付きランチセットが、当時10-12ユーロくらいでビックリした。酒飲み万歳!とひとりで感極まります。
昼間からワインを飲むオフィスワーカーたちを見て、「なんて素敵な文化なんだろう」と感心していたら、隣に座っていたおじさまが話しかけてきて、なんだか楽しいひとときになったのも良い思い出。
写真を見返すと、毎日同じようなものを食べて飲んでいたんだなぁと気づく。でも、食べ物に困ることなんてまったくなくて、「私、いつでもフランスに住めるんじゃないかな」と勝手に妄想を膨らませていた。フランス語が分からないから、そこは何とかしなきゃいけないんだけど。
そういえばアペロも楽しみました。アペロとは夕食前に軽く飲み物やおつまみを楽しむ時間のこと。
パリでは、仕事が終わると友人たちと一緒にお酒を飲みながらおしゃべりを楽しんで、それから家やレストランでディナーをいただくのが日常らしい。夕方になると、カフェやバーはアペロを楽しむ人で賑わっていました。
もちろん私も便乗して食前酒をしっかり楽しむ日々。気分だけはすっかりパリジェンヌ。
異国の地でひとりディナーも悪くない。こちらは "Au Passage"
とある日は、オペラ座でバレエを観に行く前にオペラ座近くのカフェで腹ごしらえ。適当に頼んだものでも、やっぱりおいしくて、期待を裏切らない。
一応、観光もしましたよ。
ベルサイユ宮殿を見て周囲を散歩して公園内のカフェでランチ。珍しくビール。笑
バゲットサンドが大きくて嬉しい。
歩き疲れて日本風のお弁当屋でビールだけ飲んで休憩したこともあった。
宿泊先はAirbnbで見つけた、15区にあるご夫婦が住むマンションの一室。近くのスーパーで買ってきた惣菜とワインを部屋でいただきつつ旅の計画を立てる時間も楽しかったなぁ。
写真を見返すと食べ物と酒の写真ばかりで、とても私らしい旅。
ちなみに、フランス最後の写真は、空港でのワイン。笑
最後まで諦めずに空港でもワインを飲んで過ごすのは、私の個性ということにしておこう。
ちなみにこの後はスペインへ向かい、もちろんスペインでもたらふく飲んだのでありました。
その話はまたいつか。
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