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【書籍レビュー】フォルケホイスコーレのすすめ

デンマークに行けば、英語でグラフィックデザインが学べると聞いたことがキッカケで調べていたらホイスコーレ(Folkehøjskole)にたどり着いて、この本を知った。

3回読んだ。デンマークのことを全然知らない時に読んで、ある程度調べてから読んで、デンマークに10日間ぐらい行って、ホイスコーレを4つ見学した後に読んだ。ホイスコーレについてはこの本を読めばだいたいわかる。

ホイスコーレの歴史が面白い。農民など誰でも参加できて、市民教育を目的にはじまったホイスコーレ。政府が補助しているから授業料が安い。国民への教育機会として考えているからだ。そこがすごい。認定された学校は約70校、180年の歴史があり、法律も整備されている。

先生と生徒が一緒に生活して、ともに学ぶ。学校の対象はデンマーク人だから、生徒の過半数はデンマーク人、授業もデンマーク語。だけど、一部の学校は英語ベースで授業をしているし、デンマーク人が多様性を学ぶために外国人も受け入れている。教育スタンスとしては、正解を作らない。多様性を学ぶ。自分の考えを育む。対話を重視する。主体性を持つ。民主主義に参加する。

デンマークは幸福度が高くて、投票率が80%を切らないそうだ。北欧は税金が高いけど、教育や医療が無料の福祉国家。そんな計算通りいってるとしたら本当にすごい。日本では公民館がホイスコーレに似ているそうです。小さいときに公民館に行ってましたが、もう聞かないですね...。

経験者はホイスコーレに魅了されるようで、日本各地でホイスコーレを普及させようと頑張っている団体も紹介されています。北海道のコンパス、陸前高田のSETなど。ただ、これは国や自治体単位で取り組むべきことで民間レベルで成立させるのは難しそう。

だけど、読んでいると、シブヤ大学やSHIMOKITA COLLEGEとか知ってる名前も出てきて、そこが繋がっていることに驚きました。この本を読んでデンマークに行きたくなって、10日間行ってきたので、これからアウトプットしていきます。


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ramen4423@旅するライター
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