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相手の気持ちを理解できなくて…と悩む人を応援📣自分の感情に目を向けない人は厳しい
こんなサラリーマンさんに出会いました。大手企業にお勤めの管理職男性、48歳。自分の仕事には一生懸命。出来ることをコツコツ集中してやり切る根性もある。でも、【人の気持ちを汲み取る】ことにかなり強い「苦手意識」を感じている方でした。
【感情】って、正解がないので本当に分からないんです。
自分ならこう感じるのではないかと思っても、それは十人十色なので全く違いますよね。
「本人に聞いてみるしかないのでは?」という助言をもらうこともあるのですが、聞いても、表現するための言葉の捉え方が人それぞれにちがうので、やっぱりよく分からないんです。
最近では、もともと自分には、人の気持ちに寄り添う能力が欠けているのではないかと諦めています。
というお話。
気の毒だなあと思う気持ちが半分、でも半分は、「感情というものから逃げる」癖がついている方かもしれないなあと感じました。
【人は、人の気持ちは完全には分からない】
相談者さんのおっしゃるように、人が他者の気持ちを完全に理解することはかなり難しいと思います。
語感も異なるしコレまでの経験も異なる。それはわたしも同感です。
でも、「分からない」から分かろうとしていくのが何かを生み出すのではないかと思っています。
仲の良いチームメンバーとさんざん、会議して議論して共感できる結論を導いた後、翌日、資料化して持ち寄ったら、「あれ?!全然、ちがう理解をしていた」ことに気づくなんてこともあります。
他者の感情は「分からない」のがデフォルトですね。
ただ、全くちがう脳を持っているから、全くちがう直感や感覚を持っているからこそ、ともに考えて編み出した策には、1人では絶対に考えつかないスゴみがあったり、説得力があったりするものです。
他者の感情と向き合うことは、自分の成長のためにもとても栄養になると思います。
「こんなことを思う人がいるなんて」
想像もしなかった感じ方や視点に出会うことは、発想力の幅を広げてくれます。
だから、なるべく相手を理解して、自分も理解してもらえるように
お互いに努力することで、1人ではできない願いを現実にすることが出来るのではないかと考えています。
「分からない」のが、普通。
「少しでも分かり合えたらラッキー」だね、何か生まれるかもね、
そんな気持ちで良いのではないかと思います。
とはいえ、あまりにも人の機微がわからず、周囲から浮いてしまったり、
指摘されたりすることが多い方には、こんなことをお伝えしています。
【人の気持ちを理解できないと感じたときは…自分に注目してください】
「人の気持ち」の前に、
「自分の気持ち」にまず大切に向き合っていますか?
【感情】というものを、
ビジネスを円滑に進める上で【邪魔】になるもの、判断を狂わせる可能性が高いもの、と位置付けていませんか?
わたしたちは、生きていれば、1日に何マン回も刺激を受け、過去の知見を記憶から呼び起こし、判断をしたり結論を出したりしていますよね。
その際、わたしたちの中では、少なからず【感情】が発生しています。
✔️ 嬉しい!
✔️ うわ、やっちゃった💦
✔️ それは嫌だなあ、、、
✔️ 気が乗らないなあ
✔️ 努力したのにうまくいかない、悔しい!
など、毎分、毎秒、いろんな感情が発生します。
【人の感情が分からない】という人の中には、
普段から【自分の感情にも向き合わない】ように努めている人が、一定の確率でいらっしゃいます。
かつて、自分の感情に振り回されて「疲れた」ことがあったり、
人の【感情】に阻まれて、努力してぶつけたロジカルな主張が通らなかったりした経験がある方に多いです。
そういった方は、
【感情】=どちらかというとネガティブなもの
として捉えていることがあります。
ネガティブなものはフタをして隔離してしまいたくなりますよね。
だから、日常的に、自分の感情に対しても、「フォーカスしない」ようにして、何か傷つくようなことがあっても、人から批判されたり否定されたりすることがあっても、「別に平気、腹も立たない、大丈夫、自分は平静です」という状態を保とうとされます。
最初は努力が必要ですが、人間、【慣れ】てくるもので、
徐々にこの習慣が身についてしまいます。
本当に、傷ついたり、否定されたことで腹を立てたりする感情を自覚しなくなってくるのです。
感情の「フタ」が完成してしまう状態です。
わたしは、これこそが、
【人の気持ちを理解できない】最大の原因ではないかと考えています。
自分の感情を観察することは、
人の感情を理解する土台をつくる大切な経験です。
自分の感情に向き合わない人は、
人の気持ちを感じ取るセンサーも育ちません。
【感情】に対する知見も増えません。
人の感情を知るためのデータベースは、自分の感情を丁寧に観察することから構築されるのではないでしょうか。
✔️ 今、自分はイラッと感じたなあ。
✔️ 今、とっても幸せだなあと思っているなあ。
✔️ 楽しいことになりそうでワクワクしているなあ。
✔️ なんでそんなことを言うんだ!と相手に腹が立っているなあ。
どんな時に、どうしてその感情が湧いたのか、
自分のことを、少し俯瞰して客観的に【観察】していくことで、
【人間の感情】を知ることがはじまると思います。
もちろん、自分と他者は違う人間。同じものをみて同じ感情を持つわけではありませんが、【感情】というものの流れや、どんなときに発生してどう増幅したり消えたりするのかを知ることは、他者の感情を知る上での貴重な経験になると思いませんか。
【まとめ】
【人の気持ちが分からない】と感じたら、
まず、そのときのあなた自身が、
感情を完全なる悪者として位置づけていないか、振り返ってみてください。
そして、感情は人間みんなに与えられたエネルギーの1つだと思えたらいいなあと思います。
【自分の感情】に被せているフタに気づいたときは、それをとって自分の中に湧いてくる「感情」を観察してみてください。
人の気持ちを感じ取り、汲み取り、歩み寄ることが出来るセンサーを磨くのは、こんな自分との向き合いからはじまるのではないかと思います。
大澤弘子
サラリーマン応援コーチング
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