ここ一番でものすごく緊張してしまうんです…💦というサラリーマンさんを応援📣【結果】を手放す方がいい
35歳のサラリーマンさんから相談を受けました。
子どもの頃から緊張しやすいタイプで、大人になってからも「面接」だとか「プレゼンテーション」だとかになると本当に緊張してしまいます。
練習して臨むのはやってみましたが、練習どおりにできるかどうかと思ってまた緊張してしまいます。「場数」を踏んだ方がいいのではと思って、何度も挑戦してみているのですが、緊張は減ってきません。むしろ、また緊張してしまったらどうしようと、余計に緊張してしまうような気がするほどです。何かいい手はないものでしょうか。
これはお困りですよね💦
わたしもまあまあ緊張しやすい方なので、ちょっとお気持ちが分かります。
でも「緊張しやすい」人というのは、コツを掴むと見違えるように強くなります。
そして、そもそも準備を積み重ねて、コツコツ努力ができる人であることが多いので、不要な緊張から逃れたあかつきには、大いに成長されることが多いです。
今回は、緊張について。
そもそも緊張するのはなぜでしょうか。
【緊張する理由】
❶ 「うまくやろう」とする
誰しも思ってしまうことです。
「やり終えられればいい」程度に思えないですもんね。
プロジェクトの命運がかかっていたり、ここ一番で競合社とどちらに発注いただけるかが決まるというようなプレゼンテーションをするときは、どうしても緊張します。
「うまくやりたい」と思うからです。
❷ ネガティブな想像をする
人間には「危機回避」の本能が備わっています。
だから、自然にしておくと、脳裏をよぎるのは悪い結果の想像です。
悪い予測を立ててしまうと、脳が悪い結果をイメージします。そして思い描いたことを「現実」に引き寄せる方に働いてしまいます。
❸ 本来の目的を忘れて、結果だけに執着する
ピアノの発表会でも、サッカーの試合でも、「勝ちたい」という気持ちがあるのはとても良いことだと思います。
コンペティション、競技会になると「勝者」になるために、自分は今ここにいる!と思ってしまいます。
でも、本来は、
自分の願う生き方
>なりたい姿
>その姿になるために、今、越えたいハードル
という順番になっているはずです。
願う生き方が、自分の「在り方」の土台。
これが、本当の目的です。
それがいつの間にか意識の外に飛んでいってしまって、
目の前の勝負に勝つことだけに執着していると、緊張します。
【いい緊張と不要な緊張】
少し心拍数が上がって、集中力が高まったり、筋肉や血流が活性してパフォーマンスが上がったりすることはよくあります。
これは「いい緊張」ですね。
一定以上の度合いを超えてしまうと、ガチガチになって、呼吸は浅くなり、血流は低下し、筋肉がこわばります。ヒア汗が出てきたり、うまく笑えなくなったりするのは、「不要な緊張」です。
【不要な緊張をしないために】
不要な緊張をしないためには、そもそものマインドセットが重要です。
5つのポイントをあげました。
❶「うまくやろう」と思わない
❷ そのために、やれる準備をやり切る
❸ 失敗することもある可能性を、あらかじめ受け入れる
❹ 何のために挑む舞台なのか、自分なりに【目的】を認識する
❺ オンステージするときは【結果を手放す】
❶「うまくやろう」と思わない
「うまく」ってどういうことでしょうか?
人によっては
✔️ 持っている力を出し切ること
✔️ 人から称賛されるプレゼンであること
✔️ 欲しい結果を手にできること
いろんな捉え方があると思います。
この中で、「不要な緊張」を呼び込むものは、どれかわかりますか?
答えは???
下の2つ
✔️ 人から称賛されることを目指すこと
✔️ 結果を手に入れることだけに意識が集中すること
です。
「称賛される」ことは自分ではコントロールできません。どんなに素晴らしいパフォーマンスをしても拍手してくれない人もいるかもしれないからです。人のリアクションは、自分ではコントロールできないこと。
所詮、マネジメントできないことを目指すのは不安定になります。
「結果だけ」を求めることも、不安定になります。
欲しい結果を情熱を持って求めることは重要です。
でも「勝つ」ことや「優勝する」ことは、他者が関わってくるものです。
最高の演奏ができても、他の演奏者が奇跡のような名演をしたら、優勝をのがすかもしれません。
結果は、結果。
他者が影響することを直接、自力でもぎ取ることはできないので、そこだけに意識がむくと、不安が自ずと生じてきてしまいます。
❷ そのために、やれる準備をやり切る
自分でコントロールできることを、最大限やることです。
その第一歩が、ステージに上る前までに自分ができる「準備」をやり切ることです。
プレゼンでも、碌に準備をせずに挑んでもなかなか勝てませんよね。
うまくいったことがある場合は、「たまたま」の「運」です。
運を引き寄せることも実力のうちではありますが、「たまたま」もまた、自分のコントロールが及ばないところです。できることは「準備」ですね。
❸ 失敗することもある可能性を、あらかじめ受け入れる
緊張をしやすい人の中には、望まない結果を想像してしまう人が多いです。
そして、
イヤな想像をしてしまったときどうすると思いますか?
激しく頭を振って、イヤな想像を振り払おうとします。
ここで、「失敗する」可能性を脳裏から追い払う。
その結果、「もしかしたら●●なことも起きるかもしれない」という予測をして、あらかじめ自分の心にインプットしておくことがなくなってしまいます。
予定した通りの「成功」ルートから少しでも外れると、パニックになりやすい。想定していないことが起きた!まずいぞ!ダメだ!失敗だ!!!
となってしまうからです。
自分が登壇する直前に、何が起きるかなんて分かりません。
準備万端で話し始めたら、会場のプロジェクターが故障するかもしれません。予測できないことが起きるかもしれない、自分が絶対に大丈夫だと思っていた部分を「忘れて」話せなくなってしまうことだってあるかもしれないと、心のどこかで構えておくか、おかないかは、大きな違いとなります。
思わぬことが起こるかもしれない…
でも、まあ、その時はそのときにできることを一生懸命やろう!
ぐらいに構えておくと、不要な緊張が去っていきます。
❹ 何のために挑む舞台なのか、自分なりに【目的】を認識する
結果は手に入れたい!
そのために必死の準備も重ねてきた!
だから勝ちたい!
これは自然な思いです。
でも、本番前には、もう一つ「視座」をあげておきましょう。
そもそも、なぜこのステージに立つのか?
✔️ 大好きな仲間と成し遂げたいプロジェクトを勝ち取るため
✔️ ピアノを通じて、聞いてくれる人の気持ちをハッピーにするプレイヤーになるため
✔️ 新ビジネスを通じて地方に暮らす中高生にワクワクを届けたいから
勝ちたいプレゼンや、優勝したい競技会に出る「本来の意味」のようなものです。
これを意識しておくと、本番でドキドキしても、自分が本当に大切にしたいものが何なのかを思い出せます。すると「願う未来のポジティブな様子」を想像できて、心が落ち着いてきますよ。
❺ オンステージするときは【結果を手放す】
最後はこれです。
結果が欲しいために、必死に準備をして、苦しいことや心が折れそうな局面も乗り越えてきたかもしれません。
だからこそ、本番では「結果」を手放して、いままで自分が「準備してきたことをやる」ことに集中するのです。
やろうと思ったことができれば100点!
結果は、そこについてくるだけです。
結果が欲しいときほど、結果を手放してパフォーマンスする。
❶「うまくやろう」と思わない
❷ そのために、やれる準備をやり切る
❸ 失敗することもある可能性を、あらかじめ受け入れる
❹ 何のために挑む舞台なのか、自分なりに【目的】を認識する
❺ オンステージするときは【結果を手放す】
ちょっとやってみても良いかも?と思われたポイントがあったら、
ぜひ試してみてください。
「緊張しい」さんが、不要な緊張から逃れることを心から応援しています。
大澤 弘子
日テレHR代表/企業の人材育成を支援しています。
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