ひとつひとつの存在は
汗を絞り出すようにして
夏の空気と対峙する
田んぼの風ももはや生ぬるく
呼吸が早く熱くなる
稲は穂をつけはじめ
結実の一番大切な時期を迎える
大豆も葉が元気よく広がり
背が伸びてきた
自然は暑さに負けはしない
ひとつひとつの存在は
それを大事に見守り
認めてくれるものが
必要としているものがいることが
「生きている」という意味なのだ
いやいや存在しているだけで
あるということ
つながっていること
生きるということ
名作と言われる映画
木下恵介の「二十四の瞳」を観た
67年前の作品だ
黙っていてはいけないこと
これはいつの時代も共通している
国家には人格がないのだ