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#180 プロセスを楽しむ

人生を豊かにする方法の一つ。
それは、目標を立てることだと僕は思っている。

今週末は、大学受験の本格スタートともいえる共通テストだそうだ。
僕も経験してきたことだが、学校でも塾でもしきりにこう言われた。

「目標に向かって頑張ろう!」

もちろんその言葉はとても大事だ。
だけど、先生や親に「目標へ向かうプロセスも楽しもう」と言ってもらいたかった気がする。
目標ばかりを追っていると、疲れてしまうことも多いからだ。

僕は「結果が全て」ではないと思っている。
目標へ向かうプロセスを楽しむことこそが、結果的に最後に笑う材料になっているのではないかと思うのだ。

頑張っているときの記憶の方が強い

僕にはこれといって大学受験のエピソードはない。
せいぜいかつてのセンター試験を終えた後、仲の良い友達たちとココイチでカレーを食べたことくらいしか覚えていない。
なので、代わりに大学院受験の経験を書く。

大学三年が始まった頃には心理学に興味を持ち始め、一度研究を経験してみたいと思うようになっていた。
だけど僕がいた学部は心理学とあまり関係ない社会学部だった。
なので受験に必要な心理学も英語も、全て独学で取り組んだのである。

結局スタートが遅くて一年院浪人をしたけれど、話の合う教授とも出会い、志望した大学院に合格することができたのだった。

もちろん大学院に入ることが決定したときは達成感もあったし、勉強からの解放感もあった。
けれど合格したときの記憶より、勉強を頑張っているときの記憶の方が、今の僕の頭の中にはより鮮明に残っている。

朝早く起きてバイトが終わった後に図書館で猛勉強をした時間。
勉強と勉強の合間に食べたおにぎりやホットスナックの味。
勉強をしているときに出会ったたくさんの音楽。
これらは今でも思い出に残っているし、そんなルーティーンを楽しんだおかげで大学院に合格できたのだと強く思っている。

ごく当たり前なことだけど、合格発表を見る時間よりも、受験へ向けて努力している時間の方が圧倒的に長い。
目標へ向かうプロセスという長い長い時間。
これをいかに楽しむか、いかに濃い時間にしていくか――!
これも目標達成をするうえでとても大切なことだと自身の経験から思う。

いかによいプロセスを踏むか

目標を達成したときに得られるものといえば、受験なら進学だろうし、強い達成感だといえるだろう。
一つの成功体験を得られるというのもとても大きい。
一方勉強のコツだとか、知識だとか、あるいはその間についた習慣などは全て目標へ向かうプロセスから得たものである。

受験生の方々もそうだが、今何かに頑張っている人たちに伝えたい。
結果を目指しているプロセスを充実させることも大切だよと。

noteにおいても同じことが言えると思う。
記事投稿という成果もとても大切だが、日々記事を完成させるプロセスにある試行錯誤によって、文章力・表現力・構成力を得ているのだ。

書いているときは苦しいと思うこともあるけれど、そう思っている今、自分は成長しているんだということを忘れないようにしたい。
それが、「プロセスを楽しむ」ということだと思うからだ。

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立竹落花
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