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#201 正しい反省会の開き方
HSPやネガティブ思考の強い人によくあること。
それは、ひとり反省会を開くことではないかと思う。
僕も定期的にひとり反省会を開いてしまう。
仕事後に開くこともあれば、友達と会った後に開くこともある。
そして、その後は大概落ち込んでしまう。
そう。反省会の結果、ネガティブになって終わることが多いのだ。
それって、正しく反省できているのだろうかとふと疑問に思ったのである。
反省を超えて後悔や自己嫌悪へ
僕が開くひとり反省会の式次第はこんな感じだ。
・本日の自分自身の行動を振り返る。
・行動に対して修正点を見つける。
・こうすればよかった、ああすればよかったと思う。
・あんな行動をしてしまう自分に嫌気が差す。
こうして文章にしてみると、途中から反省とはいえない項目がある。
修正点を見つけるまではいいが、こうすればよかったとじりじり考えてしまうのは、ただの後悔ではないだろうか?
挙句、自分に嫌気が差しているわけなので、自己嫌悪という結果になる。
かの松下幸之助氏は反省について、こういった言葉を遺したそうだ。
また今日も失敗してしまった、と落ち込んでしまうことは反省ではない。
すなわち、僕が行っているのは正しい反省会ではない。
ただただ自分を貶すためにやっている自傷行為に過ぎないのである。
一線を引くことも正しく反省するコツ
松下幸之助氏の直弟子であり側近とも言われる江口克彦氏の記事に、松下氏が語る正しい反省の仕方が書かれてある。
松下の反省とは、よくないことを思い起こし、自分の失敗の対策、あるいは心改めることばかりをいうのではない。よくないことはもちろんのこと、よいことも振り返り、次に生かす方法、対応、態度を考える、思うということである。それが松下の言う「反省」と言うことである。
どうしてもできなかったことだけに焦点を当ててしまう反省会。
そうではなく、自分ができたことにも焦点を当てるのも反省会の重要な要素だと松下氏は説いたのである。
また、松下氏は寝る前に1時間は眠らずにその日1日を振り返り、反省した方がいいと助言したようである。
これも正しい反省の仕方である一方で、コツもあるのではないかと思う。
先に書いたように元々ネガティブ思考を持つ僕のような人間は、1時間も反省していれば、どうしても後悔や自己嫌悪が顔を見せてしまう。
ゆえに1時間と決めず、後悔や自己嫌悪が出てきたら反省会を終える。
その一線を引くことが、正しく反省するために重要ではないだろうか。
以上を踏まえ、理想的な正しい反省会の式次第を考えた。
・本日の自分自身の行動を振り返る。
・行動の修正点を見つけ、次にどう生かせるかを考える。
・続いて、行動のよかった点を見つけ自己肯定に励みつつ、それをさらに伸ばすための作戦を立てていく。
・後悔や自己嫌悪が出そうだったら、即切り上げる。
ひとり反省会を開くのは決して悪いことではない。
だが、自分をいじめてしまう反省会にならないよう気をつけたいものだ。
反省会とは、後悔することや自分を嫌いになるためのものではない。
自分のことを振り返って、未来に繋げるための作戦会議なのだから。
これもまた正しい道といえる余談
一方で、反省しないという姿勢を持つ偉人にタモリ氏がいる。
「笑っていいとも!」や「タモリ倶楽部」を始め、番組を長く続けるコツを黒柳徹子氏から聞かれたときの言葉もまた至言である。
まず反省しない。
(中略)
過去のことをいくら反省して、あの時こうすればよかった、ああすればよかったって言ったって、一生同じような状況になることはないわけですよ。それを反省してもしょうがないでしょ。それよりも未来に目を向けましょう。
そもそも過去を振り返らず、反省会を開かない。
とにかく未来に目を向ける。
これもまた一つの正しい生き方であると強く思う。
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