#144 目標という名の原動力
まだ1か月以上早いけれど、この時期になると1年を振り返りたくなる。
6月に集英社の短編小説新人賞に応募し、
10月には僕が統括を務める図書館のイベントがあった。
ちょうど1年前は地元の文学賞のために小説を書いていた。
仕事も昇進し快活に生きてきた2024年。
けれどこの1か月間は、どことなくぐったりとしていた。
どうにもこうにも、自分から覇気が感じられない。
ずっとトンネルの中を彷徨っている感覚に襲われていたのである。
暗いトンネルにいる原因
僕は20歳以降、常に自分を変えたいという思いを強く持っていた。
見た目も変えたいし、性格も変えたい。
文章を書けるようになりたい。自己管理ができるようになりたい。
だが、ただ「なりたい」と願うだけでは何も起きない。
ましてや「なりたい」があるのに何もできないと、どうしても僕は自己否定へ走ってしまうのだ。
変えたいのに、行動を起こせない。
変えたいのに、行動を起こす元気も勇気も出てこない。
だから、いつまで経っても変わらない。
なんて自分はダメなんだろう……。
この1か月間、僕はそんな自己否定を繰り返していた。
どうしても今の自分を認めることができずにいた。
そうして気づいたときには、暗いトンネルの中で悶々としていたのだった。
なんとか、トンネルを抜け出したい――!
では、トンネルに入る前と今の僕で、違うことはなんだろう。
そこで気づいたのである。
今の僕には、目標がないということに。
目標を定めて自分を取り戻す
過去を振り返ってみても、「生きている」という実感が湧いているときは、大概「目標に向かって努力しているとき」だった。
小説を書き上げる。
イベントを成功させる。
目標に向かっている最中はその重圧に苦しむことはあったし、どうすればよいものになるかに苦悩もしていた。
けれど、自分の中に覇気はあった。
何が何でも、小説を書き上げてやる。いいものを書いてやる。
絶対にいいイベントにしてみせる。計画通りに進めてやる。
目標を持っているときの自分というのは、間違いなく燃えていた。
この1か月、自分が鬱屈としている理由がようやくわかった。
文字通りの「燃え尽き症候群」だったというわけだ。
では、自分を再び燃やすにはどうすればいいか。
答えは単純。
次なる目標を定めればいいのだ。
次なる目標に向けて
先日、自分の中で明確な目標を立てた。
3月までに、とある文学賞に応募するための小説を書き上げる。
6月までに、もう一度短編小説新人賞に応募をする。
これが、小説における僕の明確な目標だ。
目標というのは、明確であればあるほど尾に火をつけてくれる。
特に〆切というのは本当に偉大であると心から感じている。
そしてその小説を書き上げるために、現在資料を集めている。
そこで得た知識を、noteで記事としてまとめる。
普段上げている記事とはだいぶ毛色の違うものになるとは思うけれど、創作のアウトプットとしてもnoteを有効活用していきたい。
そんな目標を立てた瞬間、僕の中に火が灯ったような気がした。
ああ、やはり自分は目標というのは原動力なんだなぁ。
定めた目標は、まだまだ見えない。
少しでも近づくために、今から走っていくとしよう。