#10 ポジティブエイジング
年をとる 年を重ねる
僕はなるべく「年をとる」という言葉を使わないようにしている。
どうしてもネガティブに使われることが多いからだ。
僕はこのとき「年を重ねる」という言葉を使うようにしている。
意味としては一緒だけど、こちらはポジティブだからだ。
実際、辞書をひいてみても、こう書かれてあった。
どうしても年齢が高くなると、人間というのはガタが来る。
足痛ぇ~し腰痛ぇ~し肩痛ぇ~し……
最近言葉が出てこない。「あれをあれして」とかよく言っちゃう。
あとゲームをしていると反射神経が鈍くなったのも感じる。年とるって嫌ですねぇ。おっと、うっかり使ってしまった。
ただ、果たして年齢を経ることは、悪いことばかりだろうか。
僕はそう思わない。
10代よりも20代、20代よりも30代の方が楽しいからだ。
年齢とともにいいことも増えていく
味覚の変化:美味しいものが増えていく
昔より食べられるものが増えたという方もいるのではないだろうか?
僕は昔、野菜やキノコが嫌いで、肉と米ばかり食べていた。
しかし、年々野菜やキノコが大好きになっていて、以前の記事にも書いたがキャベツは日々欠かせない食材の一つだ。
色々なものを美味しく食べられるようになり、今の方が確実に食べるのが楽しくなっている。
気性の鎮静化:朗らかな日々が増えてきた
思春期以降、若いときというのはどうしても気性が荒くなるもの。
僕なんかは最近こそよく笑うけれど、過去は殺し屋だの指名手配犯だの言われるほどに表情が怖かった(友人談)。
もちろんイライラすることやカッとすることもあるけれど、確実に頻度は減ってきている。
だからか、若いときより生きやすく感じる。
これ以外にもたくさん年を重ねることでいいことはある。
知識が増えたことによって視野も広がるし、
お金を稼げるようになることで行動範囲も広がるし、
そのおかげでやれることの選択肢も広がっていく。
年を重ねるのも捨てたものじゃない。
華麗に加齢したい
もちろん先にも書いた通り、できなくなることも増えると思う。
老いることで、自分の見た目が嫌になる人もいるかもしれない。
アンチエイジングという言葉が世間的によく使われるけれど、それも素晴らしいと思う。
綺麗でいたい、体を動かせる期間を長くしたいという努力はかけがえのないものだ。
けれど、歳を重ねて得るもの、できるようになることにも注目してみるのもたまにはいいかもしれない。
言うなれば、ポジティブエイジングという考え方だ。
年を重ねてできなくなることに対しては、アンチエイジングをして、
できるようになることに対しては、ポジティブに考えていく。
そんな華麗な年の取り方をしていきたい。
華麗に加齢したい。
こんな親父ギャグを恥ずかしげもなく書けるようになったのは、
ポジティブに捉えるべきか悩みどころである。