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#102 いい日でありますように

生きていれば、どうしたって悪い日は避けられない。

以前の記事で書いた何やってもダメな日。
僕の中では「ダメダメモード」になっていると呼んでいる。
ネーミングセンスについては問わないでほしい。

できれば来てほしくないけれど、昨日がそんな日だった。
初歩的なミスはするし、重箱の隅をつつくような指摘をされるし……。
もうちょっと言葉の選び方、指摘の仕方があるのでは?と、ミスをした僕が悪いのにずっとモヤモヤしてしまっていた。

最終的に「もういやだ」とため息ばかりつく一日だった。

何をやってもダメな日だってある。
けれど逆に、特別なことはないけれど「なんかいい日」というのもある。

ダメな日もあれば、いい日もあるさ。

本業の僕からnoteの「立竹落花」に変わると、不思議とそう思える。
だから、今僕はこの記事を書いている。

ちょっとしたトラブル

これは先日の休日に起きた出来事。

僕にとって自転車は必需品だ。
通勤にも使うし、日々の有酸素運動にも欠かせない。
そんな自転車に部品交換の時期がやってきた。
部品も取り寄せ、メンテナンスを兼ねて贔屓にしているお店へ。

先日行ったときはそこまで混んでなかった。
今日は平日だし、だいたい3時間くらいでできるかな……。

そう思ったのが甘かった。

自転車屋に入れば至るところにチャリ、チャリ、チャリ。
店員さんが僕の顔を見て、苦笑を浮かべるほどの台数があった。

「す、すみません。今日めちゃくちゃ混んでて……今日修理完了は難しいかもしれません……」

こればっかりは仕方ない。
店員さんたちも必死に修理をされているのだから、「いや今日終わらせてもらわないと困るよ」なんて言えるわけがない。
むしろその中でも、部品交換とメンテナンスを受け入れてくれるだけありがたい。

今日はもう自転車に乗れないのかと寂しい気持ちになったけれど、また好調になって戻ってきてくれる。
心の中で「いってらっしゃい」と自転車に伝えて、お店を後にした。

その後、note記事をまとめるために近くのファミレスへ。
書くときというのはとてつもなく集中してしまう。
カレーとコーヒー2杯と共に、あっという間に1時間が経っていた。

さすがにこれ以上居座るわけにいかない。
僕は慌ててPCを片付けて、お会計をして家路についた。
そして、家へといよいよ到着しようというときに気が付いた。

い、イヤホンがない……。

僕は骨伝導イヤホンと普通のワイヤレスイヤホンの2つを持っている。
歩いているときは骨伝導、それ以外のときは普通のものを使っている。

この日、自転車屋からレストランへ歩いているときは骨伝導イヤホンを使い、レストランに入ってから普通のイヤホンをつけていた。
その骨伝導イヤホンをレストランのテーブルに置いて……

しまった、置いたままじゃないか……。

自転車屋の予期せぬ混雑に続いて、イヤホンをなくすなんて。
あれ、今日ってダメな日なのかな。
嫌な予感が僕の中をよぎった。

店員さんが気づいていてくれればいいのだが。
僕はそう願いながら、ファミレスに電話をかけた。

人のやさしさがいい日の素

「先ほど利用させていただいたのですが、イヤホンの忘れ物ってありませんでしたか。入口入ってすぐ左手のカウンターの席だったんですけど」
そう告げると、店員さんはこう言った。

「あ、よかった! こちらで保管しておりますよ。
 きっと大事なものなんだろうなと思って、でも連絡できないからどうしようかと思ってたんですよ……!

ほわわっ

もちろんイヤホンがあったことにも安堵はした。
けれど、それ以上にその店員さんの明るい声、そしてそのやさしさに僕の心はじーんと温かさを覚えていた。

一通り家事をしていたら、いつの間にか夕方に。
さて、イヤホンを取りに行くとしよう。
と思ったときに、一本の電話がかかってきた。
それはなんと自転車屋からだった。

「なんとか今日中に終わりました!
きっとたくさん乗って下さっている方だと思ったので、なんとか今日中に終わらせたいと思いまして。
もういつでも大丈夫なので、ご都合のいいときにいらしてください!」

ほわわわっ

泣きそうになってしまった。
もちろんあちらも仕事だから、なるべく早く修理を終わらせたいという気持ちはあっただろう。
だが僕が嬉しかったのは、「たくさん乗って下さっている方」だと言ってくれたことだ。
そのホスピタリティに、僕は電話越しに何度も何度もお礼を言った。

僕の不手際で自転車屋さんにもファミレスの方にも迷惑をかけてしまった。
それなのに、こんなによくしてもらって、やさしさをいただいて……

もちろん反省しなければだけど、終わりよければ全て良し。
今日はとてもいい日だ!
そう思える休日だった。

いい日でありますように

昨日はダメダメモードだった。
けれど、一日の終わりはとても安らかな気持ちになっていた。

その理由は、noteである。
noterの皆様から温かいコメントをいただいて、それまでとげとげしていた気持ちが一気に安らいだ。
ここでも、人のやさしさに助けられたのだ。

特別なことではないかもしれない。
だけど、誰かの一日をいい日にするために、僕も誰かにやさしくしよう。

明日も明後日も、いい日でありますように。


余談

特別なことではないけれど、なんかいい日というのもある。
それを教えてくれたのは、以前も紹介した「あたしンち」というアニメだ。
なんでもない日常にいいことは転がっている。
それを気づかせてくれる素敵なエピソードです。

(上記の話は2024年9月25日現在、YouTubeでも見られますので是非)



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