マガジンのカバー画像

82
少しでも温かい気持ちになっていただけるような詩を重ねていこうかなと思います。「余白のある日々」「ユメミルヒト」のような作品をこちらでも生み出していこうと思います。
運営しているクリエイター

2019年9月の記事一覧

歩む

泣きたい時 泣ける人でいたい。 その時その時の感情は 一瞬で一度きり。 素直に言葉にして 素直に態度にして そんな今を共に歩みたい。 君と歩みたい。

一枚の写真に。

シャッターが鳴って すぐに それがもう終わってしまった事柄なんだと想う。 あの日 瞬きを一度したら もう違う景色を見ている、と僕には到底思えなくて。 でもそれを君は感じてて 今それは確実に君と僕との距離を示していた。 何もない部屋にふと また僕らの好きな音楽が流れてる。 5分間のショートストーリー。 どこよりも有意義だったそれを僕はまた ぼんやりと眺めている。 1枚の海の写真が5分間の音楽を鳴らしていた。

君が

君が切り取った半径1メートルの世界に ボクはいつも涙が止まらない。 君が好きな食べ物も 君が好きな音楽も 君が好きな本も 君が好きな人も どれも美しく ボクの人生を 彩ってくれている。 ボクの好きな君が好きな誰かが 幸せである事がボクにとっての幸せなんだ。 だって君があんなに幸せそうな顔をするから。 幸せそうな君が好きだから。

言葉にして。

真っ逆さまに落ちていく 雲を抜けてオゾンを超えて 音のない場所を抜けて 名も無い惑星についた 写真のあの青い星が故郷だ ちょっと寂しい 僕は故郷を捨てたんじゃない 目に見えない何かがそうさせたんだよ そう あの子は流れ星を食べる 僕もそれに次第に慣れたさ 流れ星も悪くない 赤い炎 赤い炎に包まれた夜 僕は故郷を思い出します いつかあの子を連れてそこへいく ときたま赤い惑星より

空き地

空き地には思いが有る。 空き地には歴史が有る。 空き地には有る。 無いものが有る。 何もなかった近所の空き地に 今はマンションが有る。 大好きだったおばあちゃんの光は 今は空き地に有る。 必要の無いものなんて一つも無い。 目に見えない光が太古から今までを繋いで 今が有る。

さようなら

18歳の時の。 ーーーー 好きな人に好かれたい 純粋な気持ちを大事にしたいのに 格好つけちゃって 我慢しちゃって 大事な事伝えられなくて さようなら

誰かから見た誰かって 誰かから見たあなたって あなたから見たあなたって あなたから見た僕って 僕から見た僕って 多分 僕は僕のことが一番わからない。 だから僕はあなたを見てる。 僕をみてるあなたの見る先を。

0

『0』 ryo irei 始まりはいつも突然で 終わりはいつも必然で 願われた奇跡の時計は 60億の明かり全てに降り注ぐ。 孤独を紛らわすように生きたけれど 旅に出るときはいつも一人だ。 誰かの心に一欠片でも 何かを残せたことが幸せだったし不幸せだった。 誰かを愛せたことが 幸せだったし不幸せだった。 ただ 寂しくはなかった。 満足をしていた。 歩き出した足に自らの意思を持っていなくとも、 後ろ向きに進む足には意思があって、 最後はそれを知っている。 怯え

1st kiss

覚えているのは あの図書館の奥の奥。 キラキラした目をしたあなたを連れて 秘密の夢を語り合った。 そのあと初めて手を繋いで そっと街を歩き出す。 少し遠回りをしながらあなたの家へ送っていく。 家が目に入ってすぐ僕はその近くの路地に入ったら 初めてのキスをしていた。 手が震えて今この場にいるのはもう君と僕だけのような気がした その瞬間もう僕は自分の家に向かって走り始めていた。 約束したあの夢は 叶えられましたか。 僕はどうやら叶えられたみたい

ぼくらのカタチ

一番じゃなくて良いんだよ。 って 教えてくれた、 そんな出来事があったんだ。 いつまで経っても悩ましくてさ。 比べる事はダメな事なんだろうか。 比べ得るものも比べ失うものも きっとどちらも大事だと信じている。 心の奥底でいつも目に見えないものを バカにする自分がいて、 でもそれはとても暖かい事に 気づいているんだ。 価値の付けられるものだけに 目をやって、計り知れない 僕たちの出会いから愛にまで干渉されるのは もううんざりだって。 きっと一番じゃなくても良いと教えてくれる

手紙を読む。

手紙を読む。 果たし状のようなお手紙や 煌びやかな包装のもの。 どれもなんらかの手段でこの目に映った。 一度でも同じものが入っていたことはない。 気持ちがいつも同じじゃないように変わっていった あの子のこともゆったりと滑り落ちてはまた掬い上げる。 三年日記のように変わる日々の変化を 僕からではなく貴方から感じる。 挫折したあの日記を 貴方の言葉で埋めている。

生〜余白のある日々〜ラストエピソード

明日のために 目を瞑った。 瞼の裏で流れ星が駆け抜けて 広大な宇宙が広がって行く。 そうして、生きることを考える。 すぐさま、死ぬことを考える。 目一杯 好きな事だけで彩った毎日。 辛いことなんてもう目に映らないくらい。 それでも 涙は止まらない。 理由もなく 流れてくる。 あの日 クラスの片隅で 密かに声をあげた あの子を僕は知らない。 ゲームの音楽が流れてきて あの子が作ったんだって。 僕が忘れていて 君が覚えていて 僕が覚えていて 君が忘れていて そうやっ

暇だ。

暇だ。 いや暇であっては問題があるのだが 暇だ。 そういう時がある。 そんな時は大体youtubeでも見ながら眠って 起きたらオンラインゲームでもやって 夜になったら飲み会に呼ばれたりして。 結局 暇であってもやらなきゃいけなかった 洗濯物や部屋の掃除をする時間がなくなっている。 逆に忙しすぎるとき僕は 掃除をし洗濯物を干し歌を歌い仕事する。 集中力のスイッチが入る。 毎日忙しくしていればいいのかもしれないと思うけれど 時たまやっぱりやってくる ”暇だ。”

電車

幾度もこの場所で詩を書いてきた。 偉そうにそびえ立つビルが少しずつ減っていき、やがて僕は1人になる。 人混みは何処からか無くなって いつもそこに座っていた。 揺れが心地よい。 覚えもない揺り籠を思ったら 視界が揺れた。 どうしようもない出来事も 愛すべきあの頃も ゆったりと溶けていく。 人の光が今日も駆け抜けてゆく。