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生〜余白のある日々〜ラストエピソード


明日のために
目を瞑った。

瞼の裏で流れ星が駆け抜けて
広大な宇宙が広がって行く。

そうして、生きることを考える。
すぐさま、死ぬことを考える。


目一杯
好きな事だけで彩った毎日。
辛いことなんてもう目に映らないくらい。
それでも
涙は止まらない。
理由もなく
流れてくる。

あの日
クラスの片隅で
密かに声をあげた
あの子を僕は知らない。

ゲームの音楽が流れてきて
あの子が作ったんだって。

僕が忘れていて
君が覚えていて
僕が覚えていて
君が忘れていて

そうやって螺旋状に積み上げられた
思い出が
僕とあの子を繋いでいた。

僕と君の間には
どこまで言っても見えない壁が
並んでいて
一つだけ交わる場所があるとしたら
生きること。

きっと同じ痛みを共有してる。

暖かいあの人と
厳しいあの人と
君と僕と
次元を跨ぐ愛で
繋がっている。

だから大丈夫。

ほら。
明日が近づいて来たよ。

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