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電車

幾度もこの場所で詩を書いてきた。

偉そうにそびえ立つビルが少しずつ減っていき、やがて僕は1人になる。

人混みは何処からか無くなって
いつもそこに座っていた。

揺れが心地よい。
覚えもない揺り籠を思ったら
視界が揺れた。

どうしようもない出来事も
愛すべきあの頃も
ゆったりと溶けていく。

人の光が今日も駆け抜けてゆく。

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