結局のところ、自分に一番キツくあたるのは自分なんだという話。
先日、この漫画をネット上で拝見し、衝撃が走りました。っていうか、ちょっと泣きました。
10代からうつ病を患い、様々な方法を試しながらうつ病に向き合い続けた半生(基本フィクションとのことですが)が書かれています。
「僕が僕であるためのパラダイムシフト」著EMI という漫画です。
※上のほうが、著者の方のブログで、下がまとめられたサイトです。
作中には、「アドラー心理学」「マインドフルネス」「NLP」「催眠療法」「認知行動療法」など、様々な現代のメンタルヘルスに関わる手法や療法が登場します。
本当に、本当に、主人公が「なんで、自分はこんなことになってるんだ…。どうしたらいいんだ…。」と、日々、出口の見えない迷路の中を延々延々彷徨っている情景に胸が苦しくなります。
けど、このような思いを抱えながら生きている人って、案外日常で接してる人にもいたりします。みんな、弱いところとか、出来ない事とかいわないんですよね。かっこ悪いから、うまいこと隠しています。
なんとか、なんとか、必死に会社やバイトに行くけど、本当は人と会う事すら重労働。「なんか…変?」という違和感の塊を、毎日毎日呑み込んで電車に乗り込み生活をしている。そんな人が、案外側にいたりする。そして、自分もタイミングによっては、そう、なっていたりするから、生活は時に混沌としています。
世の中には様々な、うつ病とうまく付き合うための道具たちがあります。病院然り、薬然り、心理療法、集団療法…。それらは、強く頼もしい道具なので、うつの迷宮ダンジョンでも、共に立ち向かってくれるんです。正体の見えない、「うつ」という敵に攻撃したり、防御したり、自分の傷を治したり。
そして、自分を守るために、たくさんの道具を手に入れ、うつの迷宮ダンジョンを必死に回っていると、ある時気が付くんですね。
「ああ、自分を苦しめていたラスボスは自分だったんだ。」
自分が、一生懸命、心の中の自分を虐めてるんです。
言葉でキツく当たったり、無視したり、否定したり、怒ったり、追い詰めたり、バカにしたり、人と比べたり。
そんなことしたって、人は動きません。自分の大切な人たちにそんな風にあたりますかね?どうして、それでやる気がでますか。どうして、それで前向きでいられますか。何かにチャレンジしたり出来ますか。
「自分を大切にする」
もう、いろんなところで言い尽くされてると思うんですが、これって、簡単に言っちゃえば「自分を虐めるのをやめる」ってことなんですよね。心って、案外暗くて意地悪だったりする。だから、放っておくと、すぐ過去の嫌なことを思い出し、未来の不安を持ち出し、ちくちくと攻撃をしてくる。
ある意味、心ってそういうもんなんですよね。意識していないと、すぐ悪いほうに回転していく。
その習性を知っていると、「ああ、また来た。落ち着け落ち着け。いじめるな。」と、自分を保つことが出来ます。
そうして、習慣づけると、凄く楽に生きられると思います。
一ファンとして、この漫画が少しでも今苦しんでいる人に届けばいいなと、勝手に思います。
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