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映画 夜明けのすべて

◉映画館に行けない

映画「夜明けのすべて」の公開日は2024/2/9だった。当たり前のように私は映画館に行けない。
パニ障になってから行けなくなった。
1人でも観に行くほど好きだったのに。

凹んでいても仕方ないので、公開されてからのインタビューや鼎談記事などネタバレ覚悟で読み漁っていた。
どうやら原作と設定が変わっている部分があるという。とはいえレビューはほぼ肯定的なものが多く、年齢問わず今期1番にする方も多かった。そして場所は減ってきているが今も映画館で上映されている。息が長い。それだけ何度でも観たくなる求められている映画なのだろう。

◉Blu-ray発売

2024/5/13Blu-rayが発売されることが発表された。やっとだ。やっと会える。

そしてBlu-rayがきた。

◉1回目の本編の感想(Xの再編集)

少し長いけれど1回目の感想を残します。
私は朝ドラ見てなかったので、松村北斗さん上白石萌音さんの共演は初めて観ます。

        「唯一無二」

空気感が演技じゃない。
演技なんだけど何と言ったらいいんだ。
いるのよそこに。
もちろん推しなので、いや推しじゃなくとも北斗さんの演技も素晴らしいんだけど、萌音ちゃんて…萌音ちゃんてすごい。
二人の病気については説明があるけれど、それ以外の出来事は特に説明なくストーリーが進んでいく。
そうだよな、これが人生だよな。

藤沢さんのちょっとした言葉尻にイライラし出したり、公共の場で動けなくなる様子、山添くんの会社で発作が出るシーンと電車に乗れないシーンは自分自身も経験があるので痛いほど伝わってきた。
それと同時に同行者や周りからこう見られてるんだという客観視点に動悸が止まらなかった。

自分の身体なのに自分でコントロールできない不安、理不尽さ。どちらも経験しないとわからない。
薬もどれが合うのかわからない。
様子を見ましょう。いつまで?何度も思った。
私の場合試行錯誤して現状PMSはほぼコントロールできていて、パニ障は緩やかに続いていくのだと思う。

この作品が必ず生きる支えとなるとは言えない。
病気になってよかったなんて1ミリも思わない。
でも生きていていいんだ。
不完全でも一番理解してほしい人に理解されなくてもいい。
自分なりの栗田科学を見つけるんだ。

【観てて気になったことメモ】

▪️出てきた途端、北斗さんがでかい
▪️フィルムカメラの色が素敵。
藤沢さんがトンネルで山添くんを見送る場面の紅葉。輪郭が鮮明でないような映像。
▪️藤沢さん「病気にもランクがあるんだね、PMSはまだまだだなぁ」
▪️ 髪を切りに山添くんのお家に入りカーテンを開けるシーン。あの隙間だけ開いてるのは光を浴びたくない、明るすぎることがつらいだからだろうな。
▪️ ハサミ横に入れるのはやばい✂︎
▪️藤沢さんのお母さんのリハビリ施設の男性、役者さんと思わなかった…動きがとても自然で。
▪️栗田社長「どっちがほんとなんだろうねぇ」
▪️栗田社長弟さん「ギリシャ神話でオリオン座とか双子座とか死んだら星になること多いですよね。でも人は死んでも星になんてなりません。ただ消えてなくなるだけてす」「この宇宙には変わらないものなんて存在しないのかもしれません」
▪️光石さんのすごさ。二人をちゃんと見てる。
自転車のヘルメットはずるい。
▪️栗田科学の皆さんの普通さ。これ動き決まってたんだっけ?わさわさした感じ、ふとした会話。完全に見てる人たちも一緒に働いてる気にさせてくれる。
▪️藤沢さんのプラネタリウムでのセリフ。
▪️藤沢さんのナレから始まり山添くんのナレで終わる。

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