【読書感想】有村架純とファミレス行きたい『花束みたいな恋をした』
有村架純とファミレス行きたい。そう思うきっかけは、youtubeの広告だった。
この予告を見てから、映画のことが気になっていた。(正確には、有村架純のことが気になっていた。恋だ。)そんな時、近所のTSUTAYAで、ノベライズ版を見つけた。読むしかない。即買った。
「こんな女子大生いたらなぁ」
有村架純は、女子大生設定。以下、特徴を羅列する。
①ラーメンブログを書いている。②ミイラ展に行きたがっている。③「天竺鼠」のライブのチケットを買っている。④ガスタンクの写真を撮っている。
特徴だけ見たら、童貞である。ぽっちゃり体系、チェックシャツ、メガネ、もごもごしゃべりの童貞である。ただ、これが有村架純なのだ。好きにならないわけがない。
「こんな女子大生がいたらなぁ」の具現化である。
だいたい、女子大生かつ天竺鼠が好きな人って全女子大生の何パーセントなのだろうか。統計を取りたい。あと、天竺鼠って坊主の方(川原)しか顔が思い浮かばない。右側はどんな顔だったっけ。
菅田将暉と有村架純は、運命的な出会いから、互いに惹かれあい付き合う。ただ、そう長くは続かない。その儚さもまたいい。題名が過去形なのだから当たり前だ。
好き!うれしい!ありがと!遊ぼう!楽しい!
大人になると、それだけではいられない。生活。お金。世間体。仕事。様々な要因が恋愛に絡んでくる。(偉そうに言っているが、私は同棲なんてしたことない。最近したことといえば、失恋だ。雑草みたいな恋をした。)
「あぁ、こんな恋がしたい」「こんな大学生活だったら」「儚いなぁ」と思いたい「青春マゾ」の人におすすめする。
この本は、単体ではきっと手に取らなかった。映画の補完として初めて成立する本だと思う。公開されたら、真っ先に観たい。
そして、映画が終わったら、ファミレスで有村架純と映画の感想をおしゃべりしたい。
※「感傷マゾ」存在しなかった青春への祈りです。
青春もののアニメや漫画を過剰摂取した結果、夏休みは田舎の祖母の家で一ヶ月過ごして隣の家に住む麦わら帽子黒髪ロングの白ワンピース少女と仲良くなるとか、浴衣姿の女の子と夏祭りや花火大会に行くとか、感傷的な気分に浸れるノスタルジックな青春のイメージが頭の中に固まってしまう。
そんなアニメみたいな青春は自分にはない。エアコンで室温が28℃に保たれた自室の床に寝転がって、スマホでtwitterやyoutubeを見ていたら何の思い出も作れずに終わっていた現実の自分の青春はすごく惨めで、自己嫌悪してしまう。
いつの間にか、その自己嫌悪自体がむしろ気持ちよくなってしまい、感傷と自己嫌悪をゾンビのように求め続ける性癖が、感傷マゾです。
https://booth.pm/ja/items/1166627
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