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えっ、日本人って生卵食べるの!? エスノセントリズムとは

 本日は、最近知った単語「エスノセントリズム」について、軽くご紹介したいと思います。
 何卒、最後までお付き合いください。

1.和食に向けられるエスノセントリズム

 簡単に言えば、自分の育ってきた文化集団を基準として、他の文化集団に対して思想を抱くことです。

 一般的には、否定的な思想や態度について言われることが多いようです。
 例えば、

「日本人って生卵食べるの!? 気持ち悪~」
「魚を生のまま醤油つけて食べる!? 信じられない」

 とかそういう話です。

 たしかに、生卵を食べない文化圏で育った人が金色の卵かけご飯を見れば、気持ち悪いと感じてしまうのも仕方ないことかもしれません。
 しかし、多くの日本人にとっては幼少期から慣れ親しんだ味、むしろごちそうですよね? もちろん私も大好きです。

 生卵が大好きな我々は、外国の方が「生卵はゲテモノ」「人間の食べ物ではない」などと発言しているのを見たら悲しい気分になるでしょう。

 日本には生卵以外にも、生魚や納豆など、世界的に理解を得難い食べ物が色々ありますよね。ゲテモノ扱いでネタにされることも多々あります。

2.日本人から見たエスノセントリズム

 しかし逆に、日本人だって海外の変わった食べ物や文化を見て否定的な意見を述べることがあります。

 例えば、中国人にはネズミ、コウモリ、アナグマ、ヘビなどの野生動物を捕まえて食べる文化があります。
 先日は、その文化が新型肺炎感染拡大の原因となっているのではないかというネットニュース記事を目にしました。それに対しSNS上では、多くの日本人が「野蛮だ」「気持ち悪い」と罵っていました。

 たしかに新型肺炎が拡大したのは悲惨な結果であり、直ちに対策を講じる必要があったでしょう。
 しかし、頭ごなしに彼らの食文化そのものを否定するのは、エスノセントリズムに支配された薄っぺらな感情論と捉えられても仕方ないのではないでしょうか。
 それでは知性的とはいえません。

3.じゃあどうすりゃいいの

 エスノセントリズムが悪いと言っているのではありません。
 私だって、目の前で人がミミズをかじり始めたら気持ち悪いと感じます。

 私は、自らのエスノセントリズムを自覚するだけで良いと思います。

 親しみのない文化を目前にして驚愕し、生理的に受け付けないと感じるのは仕方のない、自然なことです。
 そうなったときに、頭の片隅で「あぁ、自分は今エスノセントリズムを抱いているんだなぁ」と自覚すること。
 こうするだけで、自分を少しだけ客観視できるのではないでしょうか。

まとめ(?)

 書いていて思ったのですが、和食に触れる機会の多い日本人でも、卵かけご飯が食べられない人っているのでしょうか。
 生魚を食べられないという人はたまーに目にしますけど。

 卵かけご飯が大好きなあなたからのハート、コメント、フォローお待ちしてます!
 以上ラケットでした!

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