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#69 褒める時は全力で
【私の仕事術:❻部下の育成】
褒める時は相手が恥ずかしくなるぐらい褒める
「褒めて伸ばす」とか「褒められると伸びる」というように、人は誰でも褒められると嬉しいですし、自信にもつながり、それが成長につながります。
でも、人を褒めるといっても、場所やタイミングによっては、とってつけたみたいになりそうだとか、そもそも喜んでもらえるのか不安など、ちょっと難しいと考える方もいると思います。
また、私の元上司にもいましたが、「助かったよ、ありがとね」と褒めてくれるのですが、どうも心に響かないというか、「そう言っておけば喜ぶとでも思っているのかな?」と、部下に受け止められてしまうケースもあります。
それって、褒めた方にしてみれば、せっかく褒めているのに逆効果で、すごくもったいないですよね?
ですから、私が紹介する褒め方は
「褒められた人が恥ずかしくなるぐらい褒める」
です。
私なりの部下の褒め方です。
❶みんなの前で褒める
部下を褒める時は、出来る限り他のメンバーがいる前で褒めましょう。
もちろん1対1の時でもいいですが、1対1だと「褒められている」というよりも、その時の雰囲気によっては「気を遣ってもらっている」となる恐れがあるからです。
せっかく褒めたのに「場を和ます為に」「場の空気を変える為に」と受け取られてしまうともったいないですよね?
ですから1対1ではなく、他の人がいるところで褒めるようにしましょう。ただし、みんなの前で茶化すように褒めるのはご法度です。部下は「全然褒められてない、むしろ笑いものにされている・・」となりますのでご注意を。
ただ、褒める上司も恥ずかしいとか、1対1で話す方がより本当に褒められていると思う部下もいると思いますので、その場合は次の❷です。
❷何がよかったのか具体的に褒める
皆さんも褒められたけれど、一体、何に褒められているのかわからない事ってこれまでもなかったですか?
そんな時は嬉しいですが、「ほんとに?」っていう気持ちも出たりしますよね?
ですから、具体的にこれがよかったと褒めるようにしましょう。特に上司としては「また同じような成果を出してほしい」等、期待をしますし、部下にもその期待に応えてもらいたいですから、褒める時は何がよかったのか具体的に褒めましょう。
具体的に褒めてもらえれば、納得感も増します。
❸周りにアピールする
「みんな聞いて、聞いて」と周囲にアピールをするのはとてもいいです。
これは褒めたい部下の為だけではありません。
もちろん、みんなの前で褒められる事で部下が喜んでくれるというのもありますが、むしろ周囲の部下に対して「この上司はこういうところを評価するんだな」という事を暗に伝える事が大事です。
例えば、「この企画書、とてもよかったよ。特にこの分析から考察、提案までの流れが良いよね」と言えば、周囲の部下も「どれどれ?」と気になるでしょう。
上司が喜んでいる姿を見れば、自分たちも役に立っているんだなと思う部下や、あざとい部下であれば「あの上司が喜ぶポイントはここか」と考えさせることもできます。
ですから、褒める時は周囲にもしっかりアピールしましょう。
❹感謝の気持ちを伝える
やはり最後はちゃんと感謝の気持ちを伝えましょう。
「本当に助かったよ、ありがとう」「この短期間でよくできたね」「おかげで社長から褒められたよ」等々、嬉しい気持ちを添えて感謝の言葉を伝えるようにするのが大事です。
もちろん、相手の目を見てしっかり伝えないと、私の元上司みたいに部下から「本当にそう思ってます?」って思われちゃいますよ。
ぜひ、次に部下を褒める時は、相手が恥ずかしくなるぐらい全力で褒めてあげてください!