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リヒロの本棚11

「あきらめないことにしたの」堀米薫著(新日本出版社)
タイトルは渡邊とみ子さんのモットー、渡邊とみ子さんは福島県飯舘村で「いいたて雪っ娘」と言うカボチャの種を守り続けてきた人です。原発事故の避難生活や様々な周りからのいわれのないバッシングにこのモットーを胸に秘めて生き続けている方です。

僕といいたて雪っ娘との出会いは福島ではなく、東日本大震災の被災地支援で訪れていた遠野市でした。被災地にボランティアを送り続けていたNPO遠野まごころネットが、いいたて雪っ娘の種を保存するために遠野市で代理栽培をしていました。ある日、遠野まごころネットでの活動に参加した時に、沿岸の活動ではなくいいたて雪っ娘の活動に割り振られたのが出会いでした。原発事故による避難と言う震災とは全く異なる状況に置かれている事に参加者はみんな感動し、なんとか役に立ちたいと必死でした。

渡邊とみ子さんと出会ったのはその時から一年近く経っていました。僕の地元に原発事故で避難してきた人が繋いでくれた人が飯舘村の人で、その人の友達に渡邊とみ子さんがいる事に目を付けて渡邊とみ子さんにメッセージを送り繋がりました。

今では僕の年間スケジュールにこのいいたて雪っ娘の栽培活動が完全に組み込まれています。今年は新型コロナの影響で福島に行くことはできませんが、メッセージをやり取りしながら再会を楽しみにしています。

堀米薫


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