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HSP自己テスト ⑯ 「暴力的な」
みなさん、こんばんは。綺羅です。
今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。
今年最後の土曜日ですね。
私は年賀状の完成がやっと見えてきたところです。
手描きは、時間がかかるところが難点ですが、それでも「手描き」で待っていてくれる人に向けて楽しく描いていきます。
今日は今年最後の
エレイン・アーロン博士著「ささいなことにもすぐ『動揺』してしまうあなたへ。」のチェック項目を基準にした、実体験について
の日です。
本年も、毎週お付き合いくださり、ありがとうございます。
来月の1週目は、この連載をお休みさせていただきますが、その後は通常運転に戻りますので、また読んでくださると嬉しいです。
では、本日も参ります。
💟
はじめに
最初にお断りさせていただきます。
この記事に書く、敏感さ、思考・考え方、感じる事は、すべて、一個人の感覚、体験や価値観、考え方に基づいています。
なので「あるHSP当事者の敏感さ」について「参考」として、ご覧ください。
また、各項目によって、「感じ方や刺激の察知度合いは、人それぞれ」という前提で、話を進めていきますので、
「こういう状態でないと、この項目には当てはまらないんじゃないか?」
「ちょっと気になるくらいなのに、この項目に当てはまると言っていいのか?」
「自分に、特定のレッテルを貼るみたいで、嫌だ。」
と、感じられる方や、持論を変えたくない方もいらっしゃるかと思います。
ですが、ここでの主張は変えませんので、閲覧の際は、「ご自身の判断」において、よろしくお願いいたします。
ある人が「悩んでいる、困っている」と感じている「敏感さ」が、テスト「項目」に、あてはまるか、あてはまらないかを、判断するための記事ではありません。
「判断基準」として「HSP自己テスト」をお知りになりたい場合は、申し訳ないですが、他のクリエイター様でお探しください。
💟
暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
暴力的な表現は、多くのメディアで規制がかかっているとはいえ、各メディアでの「暴力」の基準が曖昧なこともあるため、
表現媒体を使い分けてしまえば、直接的な暴力シーンを見られる環境にあると言えます。
そうした「人を肉体的に傷付けるシーン」において、見ていられる人と見ていられない人がいます。
個人によるのでしょうけれど、
私の周りは、ほぼ半分に分かれているように感じます。
暴力的な表現だけではなく、
怪奇現象のような表現、猟奇的な表現も、見るのが苦手という人もいます。
どういった表現方法がなされた時点で「暴力」と言えるのかを考えると、「暴力」ということば一つで、多くの感覚でその要素を拾えてしまう人、反対に、それほど感情移入しない人がいます。
この感覚は人が一目見て分かるものではなく、自分自身でさえも、どれくらいの「暴力」に対して感覚が働くかは、一度経験してみないと分からないのではないかと思います。
HSPの人の中には、直感的に
「このシーンは絶対に観たくない!」
「こんなシーン見たら絶対に気分悪くなる!」
と、わかってしまい、断固拒否される人もいます。
それを家族や、友人、恋人と映画を観に来た時では、
「一緒に来てくれている相手に申し訳ない。時間的にちょっとだけ何だから、見ないように我慢すればいいし、意識しなきゃいいじゃない!」
という思考が働くので、
「観たくない」と、言いにくい人がほとんど
だと思われます。
「そんなの、言ってくれないとわかんないじゃん!」と言われる方もいらっしゃることと思います。
確かに、思っているだけでは自分の意志は伝わりません。
同じ社会の中で生きているとしても、感覚の捉え方や反応は、一人ひとり違うので、分かりません。
ですが、「観たくない」と言えないのは、
相手の「楽しみ」や「幸せ」を優先して言えないこともあるのを、覚えていてもらえると嬉しいです。
HSPの人は、相手の嬉しい表情や幸せを感じている表情を見るのが、好きな人が多いので、
多少の我慢で、相手が幸せに感じるならば、我慢することを辞さない場合があります。
そういう状態に満足するのか、変えたいと思うのかは、その当人たちの自由です。
自分たちの間で、どんな雰囲気を作っていくのかは、自分たちしか作れません。
○
ここまで、他者との関わり目線で書きましたが、暴力的なシーンを見ないようにするのは、
自分に過剰な刺激を与えないため
でもあります。
過剰な刺激は、自分を興奮させることでもあり「疲れる」という感覚を麻痺させてしまうことでもあるのです。
「疲れる」ことがなくなれば、体力や気力が完全に切れるまで、考え、行動を続けることになるのですが、HSPの人の「体力や気力が切れる」という状態は、
「自己を否定すること」に繋がりやすいです。
これくらいの演出で泣きそうになるなんて、あれくらいのことで震えてしまうなんて、どうして自分は怖がりなんだろう、大人になっているのにみっともない、と考えている人がいても、おかしくありません。
暴力的な映画やテレビを避けるのは、自分の心身の状態には「よくないものだ」と分かっての行動です。
自分の心身の調子から避けている人が大半だと思われるので、無理に「家族だから」とか「友人だから」とか「恋人だから」といって、
自分の心身を壊してまで、人に寄り添っていくことには、違和感を感じる
のが、私の感じるところです。
💟
実生活から、考えてみる
私自身は、暴力的な表現を見ることは好きではありませんが、物事によっては、
「暴力的な表現があったとしても、目を逸らしたくない」
と考えています。
私は、いろいろなことを調べて、その事実の中から、自分が遭遇している物事に対して、さまざまな角度から考えたいと思う性格です。
その中で、第二次世界大戦時に、ユダヤ人に対するホロコーストの象徴となった「アウシュビッツ強制収容所」を調べていた時がありました。
その事項を調べるのに、ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』という本から調べたのですが、私の持つ『夜と霧』には、生々しい写真が付いています。
ここには詳しく書きませんが、写真が見せる「暴力」は、1枚1枚が「強烈で異常な暴力」を訴えて来ます。
ここで、「写真を見ない」という選択もできます。
無理に写真を見て、自分の心身の調子を崩してしまうことは、その写真を撮った人も、載せた人も本意ではないと思うからです。
ですが、私の場合は、
強く「目を逸らしてはいけない」と思ったので、怖かったですが、敢えて見ました。
初めて写真を見た夜は、すごく怖い夢を見て飛び起きたことを覚えています。
夢に出て来るくらいに「恐怖」を引きずっていたことが分かります。
ですが、あの時に写真を見なければ、この「恐怖」は、「空想」のような感覚で終わることもあるかもしれません。
私の感覚は、過去に起こった悲惨な出来事に対する「恐怖」の感覚を、「空想」のような感覚で終わらせたくなかったのだと思います。
日常に転がっている「暴力」に対して、
どのように対応するかは個人によりますし、
「誰かと同じ対処法でなければ、暴力的なシーンを避けてはならない」とは思いません。
「誰かと同じようにする」ことよりも、
自分の心身の安全を確保することの方が、生きていく上では重要な行動だからです。
ですので、自分の感覚が「これは目を逸らしてはいけない」と考えるものは、敢えて見ていて、自分がどう感じるかを味わっています。
「暴力」に対する、人の向き合い方はそれぞれに違いますが、「暴力」に怯える人がいない優しい世界が、どこか小さくてもできることを、切に望みます。
💟
「暴力」の恐ろしさを知っている・・・?
テレビや動画で、たまに「これって、暴力じゃないの?」という演出を見かける時があります。
私は、生身の人間が動いている中で、娯楽目的とは言え、暴力的なシーンを観るのは不愉快です。
そうして見られる番組を絞っていくと、ほとんどのチャンネルで見たいと思えるものがありません。
「絶対に見なければならない」という根拠はどこにもないので、自分の心身が休まる環境を整えた時、テレビや動画はそこまで必要なものでもない、ということが分かりました。
完全に止められる生活ではないですが、リアルタイムでテレビを見る時間は、かなり減りました。
「暴力」は、その行為自体に多くの強い刺激を含んでいるので、人のこころに訴えかけるには、手っ取り早いと感じます。
その「暴力」にさらされるだけで、こころの感じ方や判断力が麻痺します。
麻痺したこころや判断力は、自分自身を追い詰めるものにもなります。
HSPの人は、小さな規模の「暴力」でも、積み重なると、
自分にとって「危険なもの」になることを分かっている人が、多いのかもしれません。
「ちょっとくらい」の感覚で許容するのではなく、「ちょっとでも」の感覚で遮断する感覚は、自分の心身をしっかり労ろうとしているように感じます。
当たり前かもしれないですが、行動するのにも、自分の心身が健康でないと行動することも考えることもできません。
「暴力」という要素を除けることで、自分の「行動力」や「思考力」を高く保とうと考える人がいるのでしょうね。
そうして行動される人を見ると、本当に格好いいですし、憧れます。
私は必要以上に、娯楽による「暴力」は見たくないので、お正月は創作活動で時間を過ごすことになりそうです。
💟
トップ画像は 古神まにゅ様 からお借りしました!
ありがとうございました。
みなさんからのスキに、私自身をいつも育ててもらっています!
この記事にお時間をいただき、ありがとうございました。
それでは、今日はここまでです。
みなさん、温かい夜をお過ごしください。
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