「どんな写真が好きですか?」に対する回答をロジカルに考えてみる。
突然ですが皆さんに質問です。
「どんな写真が好きですか?」
この質問に対する答えは様々ですよね。
では次の質問です。
「なぜその写真が好きなのですか?」
なかなか難しいですよね。
パッと頭に思い浮かぶ人の方が少ないと思います。
そして、こんな記事を投稿している私も
すぐに答えることはできませんでした…
「写真をロジカルに考えるのって難しい」
改めてそう思わされます。
ただ、今後ずっと答えられないのも嫌なので、
ここで言語化して、記事にしてみようと思いました。
ちなみに、
今回の投稿は以下のnote企画が
きっかけで書いてみようと思い立ちました。
Ken Tanahashiさんの
「noteで好きな写真を語ろう」というテーマです。
それでは、自分の好きな写真を
なるべく言語化していきたいと思います。
好きな写真=「思い出深い写真」
まずパッと浮かんだのがこの文言でした!
自分が好きな写真を並べると、
だいたい撮った時の思い出が浮かんできます。
「このとき大変だったけど楽しかったな」
とか
「このとき雪で寒かったけど綺麗だったな」
とか
ただ、これって割と当たり前のことを言っている気がします。
自分の思い出に残っているなら、そりゃ好きでしょうと、、、
自分にとって「思い出深い」って何なんだろう。
そこにヒントが隠されていそうです。
なので、もう少し掘り下げてみました。
掘り下げ①:想像力が働く
最近、人の手元や足元の
写真が好きでよく撮ります。
これはあえて被写体の全体を写さず、
一部を切り取って撮影しています。
全体が写っていない写真を見ると、
人はその欠損部分を想像で補おうとします。
「あのときこんなことしてたよな」
「あそこに向かってる最中だったよな」
みたいな感じです!
その想像力を働かせる過程を経ることが
「思い出深い」写真につながります。
掘り下げ②:文脈がある
ここでいう文脈とは
歴史の中でどんな立ち位置にいるか、
といった大きな話ではありません。
あくまでこのシーンの前後関係が
想像できるか、という意図です!
シーンの前後関係が想像できる写真は
記憶に残りやすく、いい写真だと感じます。
組み写真にしてみると、
よりシーンの前後関係の解像度が上がります。
掘り下げ③:動的である
「光」そして「水」
の要素がうまく表現されていると
気に入る傾向が強いことに気づきました!
これは光と水が
決まった形を持たない無形の構成要素であり、
時々刻々と変化している印象を与え、
シーンを動的にとらえることが可能となるからです。
言っていることは「掘り下げ③」と似ています。
つまるところ、動画的にシーンが
頭に入ってくることが重要みたいです。
掘り下げ④:被写体を好きになる
先の3点とは、少し異なる視点です。
被写体を好きになると、
好きになった経緯とか、過程とかが
写真を見ることで思い起こされます。
例えば上にあげた写真は、
新潟県と群馬県の県境にある谷川岳。
その山頂付近にある「肩の小屋」という山小屋です。
私がこの谷川岳、そして肩の小屋を好きになったのは
登る際の苦労や、小屋で出会った人たちの人柄、
その後に山頂で見た素晴らしい景色など、
いろいろな要素を経て好きになりました。
ある意味で思い出全部ひっくるめて
その被写体を好きになっている、ということです!
なので、被写体を好きになれた写真は
思い出が頭の中で再現されます。
よって、被写体を好きになった写真も、
「思い出深い写真」と言えると思います。
まとめ
①~④のいずれか、ないしすべてを満たすことで
「思い出深い」と感じる写真が好き
ということが分かりました。
また、このロジックは自分が撮った写真
だけに適用されるわけではありません。
他の人の写真を見たときにも
①~④の要素が入っていると
好きな写真だと感じます。
最後に(好きな写真を言語化するメリット)
ここまでで、自分の好きな写真を
何とか言語化できました。
最後に言語化することのメリットについて
お話しします。
自分の好きな写真を言語化できると
その要素を理解していることで
好きな写真を撮れる再現度が高まります。
また、その枠に当てはまらない「好き」を発見したとき
既存の好きな写真との差分が分かりやすいので
新しい「好き」の言語化につながります。
なんかよくわからないけど好き
に出会ったとき、そのヒントとなる
要素を見逃しにくくなると考えています。
以上です!
当たり前ですが、自分の考えがすべてではないので
今後もいろいろな人の考え方を学んでいきたいと思いました。
noteを今年から本格的に書き始めて、
自分の考えを文章化することの重要さを改めて感じています。
ですので、今後も写真に関する考えや学びを
noteを通じて、皆さんに共有できればと思います。
(過去記事も良ければご覧ください)
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