大人になる楽しみは、できないことが増えること。
秋生まれの私は、少し前に35歳になった。
主人と息子がお祝いしてくれたけど、まあこの歳になると誕生日は嬉しくも何ともない。笑
だけど、歳を重ねることは悪くない。
できなくなったことがたくさんある。
子供の頃ピアノを習っていたが、今はもうさっぱり弾けない。
学生の頃は徹夜でカラオケに行けたけど、ここ最近は22時半就寝がデフォルト。
ミニ丈のスカートは履かなくなったし、フリルやリボンのついた服は卒業した。
私は歳を重ね、色々なことができるようになって、できなくなった。
先日モノのアップデートに関する記事を書いた。
「できること」「できないこと」に関しても、やはりこのアップデートという考え方がしっくり来るように思う。
私はショパンやモーツァルトが弾けなくなったかわりに、「どんぐりころころ」や「ミッキーマウスマーチ」を弾くようになった。
ミニスカートははかなくなったけど、学生の頃には似合わなかった服や買えなかった服に手が出せるようになった。
童謡をおもちゃのピアノで弾くと息子は幸せそうに歌い踊り、今の自分に合った服を着ていると1日がとてもハッピーだ。
これはきっと、「できなくなった」んじゃない。
やっぱりこれは、「アップデート」だ。
結局何事も、「今の自分に合っている」ことは幸せに繋がるのだと思う。
人から見てどんなにうらやましがられるような物事でも、世間一般で幸せとされている価値観を見事に体現していたとしても、それが現状の自分に合っていないことには、本人は苦しむばかりだ。
しがみつかず、溜め込まず、振り返らず。
私はこれからも、できないことを増やしながら日々を幸せに生きていきたい。