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コーヒーを美味しくするモーニングルーティン
私はコーヒーが大好きだ。
格別なのは朝の1杯目。
私にとってコーヒーというのは単独で存在しているのではなく、日常の中に溶け込み根ざすもの。
コーヒーの味わいをより深くするモーニングルーティンとともに、私にとって一番美味しくコーヒーを楽しめる飲み方を、記録してみよう。
01 / コーヒーに辿り着くまで
飲むタイミングは、朝の家事が一息ついたとき。
子育て母の朝は怒濤の激務だ。
起きたら真っ先にキッチンに立ち、主人と息子の朝食を作り(私は朝は食べない)、曜日によっては息子のお弁当、晩ご飯の仕込み。
片付けまで終えたら自分の身支度及び洗濯。
この間にお掃除ロボットが家中を掃除している。
主に主人が担当してくれるが、息子の登園準備と同時並行なので、2時間以上は軽くかかる。
身支度が終わりそうになったら、ケトルのスイッチを押しておく。
温度は87度に設定している。
お湯が熱すぎるとコーヒーの風味が損なわれるので、このくらいがベスト。
豆は近所の専門店で200g単位で買う。
朝は大体ハンドドリップで淹れるが、面倒くさいときのためにドリップパックも買っておく。
電動のミルで10gの豆を挽き、はかりで湯量を計測しながら、ペーパードリップ。
1投目は蒸らしのため湯量30gほど。
蒸らし時間30秒の間に、一息つく感覚が好きだ。
コーヒーの香りが、今日の朝も乗り切った自分へのご褒美のように感じる。
湯を2~3投に分けて湯の総量が230gになるまで注ぐ。
カリタの円錐型1~2杯用のドリッパーから、湯が落ちきるまで待つ間に、器具や豆を定位置に片付ける。
主人はコーヒーは飲まないので、サーバーは使わず、マグカップに直接落とす。
どんなときも、洗い物は少なくするよう努めるのが主婦だ。
湯量は試行錯誤したが、大体どんな豆でも230gを目安にすれば自分好みに淹れられることが分かった。
気分や豆のタイプによる調整はあまりしない。
毎日一定であることに、安らぎを見出すタイプだ。
02 / コーヒーを飲みながら
コーヒーを飲む間は、スマホも含めて何かを見たり読んだりすることはない。
大体その時間になると息子と主人は何かしらのごっこ遊びをしているので、その様子を眺めるか、天気が良ければ外に出て飲むこともある。
庭はないが、プランターで野菜を育てているので、野菜の様子をチェックしながら。
我が家は息子が超・朝型であるおかげで、朝時間には余裕がある。
(とはいえ、土日も朝5時台にたたき起こされるのは母はしんどいよ…)
コーヒーが飲み終わる頃、家族全員それぞれの場所に出発だ。
息子は主人と交代で幼稚園へ送迎。
主人は会社へ、私は在宅ワーカーなので仕事部屋へ。
良い1日のスタートだ。
03 / コーヒーがもたらしてくれる豊かさと、おすすめの映画
コーヒータイムがあるおかげで、私の朝は格段に豊かなものになっている。
ただただ忙しくてバタバタ終わるだけでなく、ゆとりと安らぎ、今日も1日頑張ろうと思えるエネルギーのようなものがある気がする。
コーヒー談義に花を咲かせられるほどのコーヒー通ではないが、自分の人生に「コーヒーという項目」があることが幸いだと思う。
コーヒーじゃなくても良いが、そういう「項目」をたくさん持っている人は、人生が楽しく豊かなんだろうなあ。
そうそう、コーヒーが好きならば、この映画はおすすめだ。
美味しいコーヒーを飲めることは当たり前のことではない。
豆の生産者や、コーヒー業界を盛り上げてきたプロフェッショナルたちへの感謝や敬意は、よりコーヒーの味わいを深めてくれるはず。
おしゃれでも素敵でもないモーニングルーティンは、毎日続く。
ご褒美の一杯は、明日からも私の支えになるに違いない。