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やり抜く人の9つの習慣|ハイディ・グラント・ハルバーソン(著)

どうも、読書家のヒデです。
今回はディスカバー・トゥエンティワンさんから2017年6月25日に出版された、ハイディ・グラント・ハルバーソンさんの『やり抜く人の9つの習慣』をご紹介したいと思います。

仕事や私生活で目標を立てたけどなかなか達成できない。

年始に目標を立てたけど全然進んでいない。

そうした目標を達成できなかったという経験が、1度や2度あるのではないでしょうか。

とは言え、立てた目標全てが、達成できなかったわけではないと思うんですよ。

達成できた目標もあれば、達成できなかった目標もあると思います。

その違いは一体何なんでしょうか。

なぜ目標を達成できたのでしょうか。

なぜ目標達成できなかったのでしょうか。

もしかしたら「才能」や「向き不向き」で片付けてしまっている人もいるかもしれません。

ですが、仕事や私生活で目標を達成している、いわゆる"成功者"と呼ばれる人たちは、決して才能や、向き不向きで目標を達成してるわけではないんです。

"成功者"と呼ばれる人たちには、共通する思考や行動のパターンがあることが、心理学の調査によっても明らかになっているんです。

要するに、成功者と呼ばれる人たちは、決して才能で成功したのではなく、ある種の思考や行動によって、自らを成功に導いているんです。

本書は、そんな成功者と呼ばれる人たちに共通する、思考や行動を「9つの習慣」として分かりやすく解説した、1冊になっています。

そんな本書から、これだけは押さえておきたいという習慣を、3つご紹介したいと思います。


目標を具体的にする

「目標は具体的にしなければダメだ」という事は、よく聞くかと思うんですが、多くの方が、「年収を上げる」「健康な体を手に入れる」「やせる」といった漠然とした目標になってはいないでしょうか。

具体的な目標を立てるというのは、

例えば、「やせたい」と思ったのなら、目標は「やせる」ではなく、「2ヶ月で5キロやせる」というように、明確にしなければいけないんです。

目標を明確にすることで、自分が望んでいる姿をはっきりさせ、そのためにどんな行動を取ればいいのかが、見えてくるんです。

その時に重要なのは、「いつまでに、何をするのか」を決めることです。

例えば、「2ヶ月で5キロやせるために、できるだけ時間のある時は運動しよう」ではなくて、「朝30分早く起きて、15分のジョギングをしてから出社する」というように、行動にも具体性を持たせることが重要です。

そうすることで、実行できた日と、できなかった日が、はっきりとわかるようになるんです。

「できるだけ時間のある時は運動しよう」という設定だと、できなかった日が曖昧で、わかりにくいですよね。

そうすると、「なぜ、できなかったのか」もわからないですし、どんどんラクな方に流されて、挫折してしまう可能性が高くなるんです。

心理学の研究結果からも「目標を達成するためには、その目標が具体的になっていなければならない」という事実がわかっているんです。


行動計画を作る

一概に目標といっても、仕事での目標もあれば、自己成長の目的や、将来に向けての目標もあったりと、目標はひとつではありませんよね。

ですが、1日は24時間しかない中で、私たちは日々忙しい毎日を送っているわけじゃないですか。

そんな忙しい毎日を送っていたら、目標達成のために行動できなかったとしても、「仕方のないことだ」と言って、自分を甘やかし、諦めてしまうかもしれません。

そうならないためにも、「いつ、何をやるか」を明確にして、予定に入れておくことが大事なんです。

例えば、「月曜日、水曜日、金曜日には、出勤前に必ず15分ジョギングしてから出社する」というように、「いつ、何をやるか」を明確にしておくだけで、その行動をとる可能性が、300%も高まることが、心理学の研究からも明らかになっているんです。

300%ですよ!!

行動を明確にして、予定に入れておくだけで、300%も行動する確率が上がるのなら、やらない理由が見当たらないですよね。

とは言え、忙しい毎日の中で時間を効率的に使って実行するのは、簡単ではないかもしれません。

突発的なトラブルや、思いもよらないイレギュラーなことが起こるかもしれません。

そうした事態に対処するために、心理学で効果があると実証された、簡単な方法があるんです。

それが、「if-then(イフゼン)プランニング」と呼ばれる方法です。

if-thenとは「もし、こうなったら、こうする」という意味で、いつ、どんな行動をするかを、事前に具体的に決めておくことで、それを実行する確率が高まるということが、何百ものを研究結果の実績からわかっていることなんです。

やり方はいたってシンプルで、

例えば、「22時になったら、何があっても必ずベッドに入る」というように決めるだけです。

if-thenプランニングは「もし、〇〇だったら、〇〇をする」というのが基本になります。

例えば、「もし、今日中にプレゼンの資料が完成しなかったら、明日の最初の仕事はプレゼンの資料を完成させることにする」だったり、「もし、ゲームで勉強がはかどらないなら、ゲームの時間を10分と決めて10分後には勉強に集中する」というように、「もし、〇〇だったら、〇〇をする」とあらかじめ決めてしまうんです。

みなさんの言いたいことはわかります。

そんなことを決めるだけで、効果があるとは思えない、行動できるとは思えないという声が聞こえてきます。

ですが、これにはちゃんとした実験が行われているんです。

if-thenプランニングを使って、目標設定をしたグループと、単純に目標設定をしたグループとでは、数週間後、if-thenプランニングを使ったグループは91%が行動したのに対して、単純に目標設定をしたグループでは31%しか行動しなかったんです。

なぜif-thenプランニングにこれほどの効果があるのかというのは、人間の脳は「〇〇なら〇〇」という単純な文章を記憶しやすいんです。

だから無意識のうちに、それに従って行動することができるようになるんです。

このif-thenプランニングに落とし込む際に注意したいポイントがあります。

それが、「何が障害になるかを考える」ということです。

例えば、「もし、月曜日の朝8時になったら、15分ジョギングをすると」決めたとします。

このとき、何が障害になって、行動に移せなくなってしまうかを考えるんです。

例えば、「朝8時のテレビでやる、今日の運勢が気になってテレビをつけたら、そのままダラダラとテレビを見てしまうかもしれない」というのが障害になりそうだったら、

if-thenプランニングは、「もし、月曜日の朝8時にテレビで今日の運勢を見てしまったら、今日の運勢を見終わったらテレビを消して15分ジョギングに出かける」というように、何が障害になるかをあらかじめ考えて、if-thenプランニングを設計すると、より明確になって、行動に移しやすくなります。


成長することに集中する

目標を立てる際に、「今の自分の能力でできると思える範囲」で、目標を立てる人が大半だと思います。

要するに、「成長しながら目標を達成していく」とちうよりも、「すでにある自分の能力を証明する」ための目標になってる人が多いんです。

目標を立てる際に大事なのが、「自分は今、何ができるのか」ではなく、「自分がこれから、何ができるようになりたいか」を考えて、目標を立てることです。

「何ができるのか」で目標を立てることを『証明マインド』といい、「何ができるようになりたいか」で目標立てることを『成長マインド』と言います。

『証明マインド』は、「私には能力がある」「私はこれができる」ということを、証明するための目標になってしまっているんです。

一方で、『成長マインド』は、「能力を伸ばして、今までできなかったことをできるようにする」ということを目標に置いているんです。

言うまでもありませんが、目標を立てるときは『成長マインド』を基準に目標を立てることが、非常に重要なんです。

『成長マインド』を持っていると、たとえ失敗したとしても、「勉強になった」と、前向きに捉えることができて、落胆せずに、モチベーションを維持することができるんです。

本書には、まだまだ成功者と呼ばれる人たちに共通する、思考や行動パターンの習慣が書かれているので、みなさんもぜひ本書を手に取って、成功者の習慣を身に付けてみてはどうでしょうか。

今回は以上です

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

それでは素敵な1日を

読書家のヒデでした

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