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リンダ・グラットン著|LIFE SHIFT

どうも、読書家のヒデです。
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今回は東洋経済新報社さんから2016年11月3日に出版された、リンダ・グラットンさんとアンドリュー・スコットさんの共著書『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』をご紹介したいと思います。

本題に入る前に少しお知らせをさせてください。

毎週金曜日、夜の10時から、おとんさんと言う読書家の方と、Twitterにて「読書会スペース」を開催しております。本の紹介や読書術、読書についての質問、ご相談にお答えするスペースです。興味のある方は、ぜひ遊びに来てください。質問、ご相談はTwitterのDMにて受け付けてます。

それでは本題です。

いきなりなんですが、私たちは何歳くらいまで生きると思いますか。

実は、日本と言うのは、世界の中でも平均寿命がトップなんですよ。

年々平均寿命と言うのは伸びていて、2050年までに100歳を超える人が100万人を突破すると言うデータがあるんです。

今まで100歳まで生きる人というのは、人口の約1%から2%位だったんですが、2007年生まれの子供たちと言うのは、約50%の人たちが100歳を超えると言われてるんです。

要するに「人生100年時代」に突入していってるんです。

そうなると、年金がもらえる年齢はどんどん引き上げられ、80歳まで働き、AIの技術もどんどん発達して、1つの仕事をずっと続けていくというのは、無理になるんです。

こうやって聞くと「人生100年時代」というのをネガティブに捉える人もいると思いますが、本書は、人生100年時代をネガティブに捉えるのではなく、人生100年時代という「長寿化を恩恵にするために」私たちはどのように人生を築いていくべきか、どうすればうまいこと生きていけるのかを説いた1冊になっています。

寿命が伸びて長く生きるようになれば、人生プランを考え直さなければいけません。

マルチステージ

平均寿命が短かった時代は、「教育→仕事→引退」という3ステージの生き方で良かったんですが、平均寿命が伸びれば、当然、仕事のステージが長くなって、先ほどもお話しした通り、80歳くらいまで働かなくてはいけなくなってしまうんです。

ですが、ここで問題があります。

それが、終身雇用の崩壊です。

実際にトヨタの社長や経団連の会長がや「終身雇用はもう難しい時代になっている」と発言していたり、キリンやUFJ、富士通やみずほ銀行など、大手企業がリストラを行っているんです。

要するに、今後ひとつの仕事で生活をしていくと言うのは、ほぼ不可能だと考えたほうがいいんです。

さらに、テクノロジーの発達によって、今ある仕事がどんどん機械に代替されていきます。

ですがこれは、歴史を見れば何度も繰り返されてきたことで、例えば自動改札ができたことで、昔は切符を切っていた駅員さんがいらなくなったり、今ではセルフレジが普及してきて、レジを担当する店員さんも少なくなってきてます。

しかし一方で、なくなる仕事もあれば新しく生まれる仕事もあるんです。

例えば、今回のコロナで急速に加速した、テレワークだったり、YouTuberやインスタグラマー、 SNSを運用する仕事、そういった新しい仕事も増えてるんです。

昔は学校を卒業して就職して、1つの会社で勤めていればよかったんですが、終身雇用が崩壊し、100歳まで生きる今、長寿化を恩恵にするためには、古い働き方と生き方ではなく、新しい人生プランを考えなければいけないんです。

そのためには「教育→仕事→引退」と言う、3ステージではなくて、柔軟に変化に対応していく、マルチステージを築かなければいけないんです。

マルチステージと言うのは、例えば、30歳くらいまでサラリーマンとして働いて、そこからプログラマーになったり、40歳くらいで家族を優先して一年ぐらいリフレッシュして、そこからスモールビジネスで起業してみたり、そしてまた最後に、経営者視点をもってサラリーマンに戻る。みたいに、変化していかなければならないんです。

常に柔軟性を持って、新しい知識を学びながら、新しい視点で世界を見て、「変身」していくスキルが必要になってくるんです。

要するに、1つのスキルで生きていくのは難しいので、学び直すステージが必要になってくると言うことです。

無形資産

そんな100年時代を生きていくために、著者のリンダ・グラットンさんは、有形資産ではなく、「3つの無形資産」が必要なんだと言ってるんです。

有形資産と言うのは、現金や株や不動産、すぐにお金になる資産のことです。

それに対して、無形資産と言うのは、目に見えない資産のことで、本書ではこれを3つに分類していて、それが「生産性資産」「活力資産」「変身資産」の3つです。

簡単に言うと、「スキルと知識」「健康や人間関係」「変化に対応する力」こういった、形はないんだけれども価値のある資産を大事にしなければ、100年時代を幸せに生きる事はできないと著者は言うんです。

もちろんお金などの有形資産が大事ではないと言うわけではなく、無形資産に投資するにもお金は必要なんです。

例えば、健康を維持するためにスポーツジムに通ったり、家族で休暇を楽しむために旅行に行ったり、新しい知識を得るために書籍を買ったり、勉強会に参加したり、セミナーに参加したりと、お金は必要なんです。

重要なのは、お金が無形の資産を支える一方で、無形の資産が金銭的な資産づくりを支える面もあると言うことです。

つまり、有形資産と無形資産のバランスをとることが大事なんです。

では、具体的に無形資産をどうやって作っていけばいいのか

生産性資産

まずは生産性資産。

これはひと言で言うと「スキルと知識」です。

わかりやすい例でいくと、1つの会社に長く勤めていれば、その会社のスキルや知識は身に付くんですが、先ほどもお話しした通り、これからの時代は1つの会社だけで生きていくのはほぼ不可能なんです。

そのためには何歳になっても学び続けて、新しいスキルや知識を身につける必要があるんです。

具体的には本を読んで、機械に代替されないようなスキルや知識を身に付けておくことが重要なんです。

さらに、SNSやクローズドコミュニティーを使って、リテラシーの高い人たちと、ゆるいつながりを作っておくことも大事です。

そういった人たちとつながっておくのは、思いがけず新しい仕事を紹介してもらえたり、学んだスキルや知識を挑戦できる場でもあるんです。

活力資産

2つ目は活力資産です

これはひと言で言うと「健康や人間関係」のことです。

人生100年時代を楽しく生き抜くためには、とにかく健康に気をつけなければいけないんです。

例えば、50歳で病気になって働けなくなってしまって、残りの人生で寝たきりで過ごすなんて嫌じゃないですか。

具体的には、スポーツジムなどに通って適度な運動をしたり、食生活を改善したり、ストレスをためない生活環境を築くことです。

特にストレスはいろんな病気の引き金になっていることが多いです。

世界保健機関(WHO)の調査によれば、ストレスによって心臓病のリスクを20%上昇させると言うデータもあります。

ストレスをためないためにも、自分なりのストレス解消法や、リラックスできる環境を構築しておくことが大事なんです。

もう一つは信頼できる友達を作っておくと言うことです。これは仕事上の友人ではなく、もっと若い頃から長い時間を共に過ごして、深い信頼関係が出来上がってる友人関係です。

職場の人間関係と言うのは、そのほとんどが会社をやめたり定年退職をした後は、音信不通になりがちで会社を辞めた後も何十年も連絡を取り合っているなんてのはほぼないわけじゃないですか。

でも、幼い頃からの信頼できる友人と言うのは、生涯を通して心の支えになってくれるんです。

自分を理解してくれる友人と言うのは、一緒にいろんな経験をして、一緒に作り上げてきた価値の高い資産なんです。

変身資産

3つ目が変身資産です

これはひと言で言うと「変化に対応する力」です。

先ほどもお話しした通り、人生100年時代ではマルチステージと言う生き方が当たり前になっていきます。

そのマルチステージをうまく生きていくためには、科学やテクノロジーの進化に柔軟に対応して、自分自身が変化していくことが必要なんです。

ずっと同じ仕事を続けていく事はできない時代では、変わることを恐れずに、決意して前に進んでいかなければいけないんです。

「最も長く存在し続ける者は、最もつよい者でも、最も知的な者でもない。最も変化に適応できた者だ」という、進化論を説いたチャールズ・ダーウィンの言葉にもあるように、マルチステージを生きる私たちには、「何歳になっても、変化し続けられる力」というのが必要なんだと思います。

本書は、「人生100年時代」をどのように生きて、どういう人生プランを構築すればいいのか、それぞれの人生に合ったヒントが詰まっている1冊です。

みなさんもぜひ手に取って、人生プランと言うのを考えてみてはどうでしょうか。

今回は以上です

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

それでは素敵な1日を

読書家のヒデした

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