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Mirror/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第124弾は

Mirror

2010年7月28日に発売されたアルバム
MUSICに収録されている曲。

異国情緒が漂い、
怪しげな歌詞の世界観に
吸い込まれそうになる曲。

作詞は志村正彦さん。
ボーカルと作曲は
山内総一郎さんになります。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーー「Mirror」は山内さんの曲。【インタビュア】

これは、デモ出し会を始めて、ほとんど一番最初に出したくらいの曲なんです。 で、デモ出し会には基本的に、その時期の新曲をもっていってたんですけどこの曲だけは 「FAB FOX」から 「TEENAGER」までデモ出し会にはいつも出していました。(山内総一郎)

ーーということは、山内さんとしてはどうしても音源にしたい曲だったんですね。【インタビュア】

どうなんでしょう・・・。(山内総一郎)


それは、そうでしょ(笑)。でないと、そんな何度ももってこないですよ。(加藤慎一)

(笑)。僕の曲ってアルバムの中の立ち位置がだいたいこういう感じなんですよね。ちょっとギアチェンジする感じというか(山内総一郎)

でも、この曲はレコーディングをしていって、すごい発展したというか…(加藤慎一)

すごい発展しましたよ。もとはもうちょっとインド寄りのイメージやったんですけど、でも“どインド”はイヤで。だから、例えば本物のシタールを使うんじゃなくて音源データの“シタール”を 使ったり、リズムもボサノバっぽくしてガットギターを使ったりして、インドじゃない感じにしたつもりやったんです。 それが、セッションでやるとトシちゃんの悪魔的なドラムであったり、ダイちゃんのムーグの単音でウィーンって上がっていく感じとか加藤さんのベースのラインとか、そういうものの力でさらにいかがわしさが増した感じになりましたよね。(山内総一郎)

ーータブラも最初から入れてたんですか。【インタビュア】

それは、レコーディングのスケジュールが決まったところで、もうちょっと何か楽器を入れたいなと思った時に、 前から買おうかどうか迷ってたタブラマシーンを買って、レコーディングの当日に届いたっていう。(山内総一郎)

ーーじゃあ、金澤さんは「MUSIC」 のためだけに砂を集めに行き、山内さん は「Mirror」のためだけにタブラマシーンを買った、と。【インタビュア】

そうです、 そうです。 レコーディングで使って以来、触ってないですから (笑)(山内総一郎)

CD&DLでーた 2010年8月号より

ーーこれは山内さんヴォーカルで山内さん作曲、志村さん作詞という。【インタビュア】

これは、「FAB FOX」 から 「TEENAGER」に移り変わるときにもうできてた曲なんですよ。で、デモ聴き会のときにやりたいリストには入れてて。歌詞を志村くんが書いてて。この曲は毎回、なんか自分の中では入っちゃうっていうか。どっかで決着つけたいよねって話をしてて。で、やろうってなって。ヴォーカルは、この曲に対しては、自分の曲やから自分かなって、思ってましたね。でも誰が歌ってもって気持ちもあったし。(山内総一郎)

ーーこれ、シタールですか?ダブっぽいアレンジで。【インタビュア】


もともとの自分が作ったデモはもうちょっと、ボサノヴァっぽいアレンジで、 それにまじシタールじゃなくて、音源に入ってるような、細いシタールみたいな音が鳴ってて、それにマンドリンがあってっていう曲やったので、自分の曲やし、そういうふうにレコーディング進めてこうかなって思ってて。録り始めたらトシちゃんがまあまあ悩んでて、それで相談したりして、方向性的には「どっちかなあ?」 って、正直悩んだとこはあったんですけど、2時間ぐらい経ったら今のが超かっこいいなと思って、「よし、この方向でいこう」って。 これもバンドマジックなんですけど(山内総一郎)

イメージを1歩、こう(加藤慎一)

ふくらました方向にしてくれて。それはプレイも、ダイちゃんのシンセもそうやし、加藤さんのベースもそうやし。(山内総一郎)

ROCKIN'ON JAPAN 2010年8月号より

この曲は圧倒的にソウ君ワールドなのですが、志村君の摩訶不思議な歌詞と、刄田さんの「悪魔のような」ドラムをきっかけに大変貌を遂げた曲です。

元来ソウ君がアルバムに提供する曲は、「水飴と綿飴」「まばたき」のように、アルバム全体の中でちょっと流れを変えるクッションのような役割を果たしている曲が多くて、この曲を最初に聴いたときもそんなイメージでピックアップしていました。

ところが…

禁断の悪魔ドラムに導かれた結果、鏡の中に吸い込まれていきそうな魔力に満ちた詞世界を体現する破壊的な曲となり、一筋縄ではいかないフジファブリックの深い淵のようなパワーを垣間見た気がします。

無国籍な感じを追求したソウ君のこだわりで、シタールはあえて本物のシタールではなくシンセで表現していたり、この曲のレコーディングのためにわざわざ購入したというタブラマシーンを持ってきて、スタジオに何とも言えないお香の匂いが漂ったりしてました。間奏部分の逆回転、ディレイを効かせたサウンドコラージュを聴くと、本当に異空間にワープしそうな気持ちになります。柔らかく透明感のあるソウ君のボーカルが、なぜかミステリアスな妖しさを相乗させている、物凄く癖になる曲です。

フジファブリック アルバム MUSICライナーノーツより


MUSIC
発売日(2010年)から換算して、
2〜3年前から山内さんが
デモ聞き会で出していた曲。

MUSICのデモ聞き会で
過去の曲達を入れたいとなった中で
Mirrorも入ることになった。

しかし、志村さんは作詞のみ残し、
歌入れはできず、
作曲した本人が歌うということで、
山内さんが歌を担当したとのこと。

山内さんの中でこの曲は
思い入れがあったことが
伺える内容になっていますね✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞のリンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


鏡の前に立ってぼーっと自分を見ていた。
そしたらいつの間にか吸い込まれて、
見たこともない世界に迷い込んでいた。

全部鏡張りの世界。
そこにいるのは僕と知らない君。
だけど君の雰囲気は滲んでいて
見にくいけれど、
なんとなく僕に似ている気がした。

その中で、僕は君の顔が
しかめ面をしていることに気づく。
きっと嫌な気持ちになっていたのだろう。
そこで僕は「らりるれろ」と舌を出しながら
茶化していたずらをする。

なんとなく君は
元気になったような気がした。
だけど、姿を見せることはなく、
まだらな状態。
知りたいけれど、隠すことは悪くない。

たぶん、この世界は僕の中のこと。
君は僕の内面、僕は君の外面。
そうゆうこと。

・・・

…みたいな感じでしょうか。
鏡に映る自分を見つめながら、
心の自分に話しかけているような
そんな解釈をしました。


個人的な話

この曲の不気味さは
フジファブリックならではって感じで
とても癖になる方も
いるのではないでしょうか?

志村さんの残された歌の中で
山内さんが歌った曲も2曲入り、
フジフジ富士Qのライブの後に
発売されたMUSICのアルバム。

発売された当初は
心待ちにしていたのも半分、
今後のフジファブリックは
どうなるのだろうと思っていましたが、
無事に3人体制で
フジファブリックはスタートし、
2012年のツアーで
Mirrorは披露されたのでした。

当時私もツアーに参加しました。↓

なんとアルバムのMirrorとは
打って変わっての、
長いセッションも入っていました(笑)

なかなか長いので釘付けになりましたが、
これはこれで貴重な体験でした。
各会場を重ねるたび、
セッションも長くなっていったそう(笑)

当時のライブ映像も残っているので、
是非手に入れてみてはどうでしょうか☆


いかがだったでしょうか✨
Mirror
紹介させていただきました!!

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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