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Time/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第80弾は

Time

2013年2月6日に発売のシングル
Small WorldのB面曲として収録。

その後、同年の3月1日に発売の
アルバムVOYAGERに収録された曲。

ギターとピアノの
音色の重なりが美しい
イントロとアウトロや、
間奏のスライドギターの
ソロが聴き所。

温かみのあるサウンドでありながら、
少し切なさのある歌詞と
歌のギャップに
胸がギュッとなり、
惹き込まれる曲です。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーー「Time」 でもスライドのソロが聴けますが、こちらは非常にシンプルにまとめられてますよね。【インタビュア】

やっぱり隙間を埋めたくなかったっていうか。 そっと音が浮かんでいるようなイメージで弾くっていうのかな。(山内総一郎)

ーースライド時の音の作り方に変化はありましたか?【インタビュア】

特にないですね。 今回はROSSのコンプを少し挟んだぐらいかな。(山内総一郎)

ーーあまりコンプ感のある音ではないですよね。【インタビュア】

ROSSはけっこうすごくて、本当に (鈴木) 茂さんみたいな音になるんですよ。 バコっていう。だからちょっとレベルをかせぐぐらいにして。これはギブソンのL-5を使ってて、しかもフラットワウンド弦を張ってるから、ちょっと変な感じに聴こえるのかも。 いわゆるギュイーンって感じじゃないでしょ? ポワーンっていうような感じやし、音もすぐ切れるな~と思いながらやってましたからね。 まあそれはそれで行間が出て良かったなと 思ってます。(山内総一郎)

ギターマガジン2013年4月号より


ーーこれは金澤さんの曲ですけれども、この曲はわりと早い段階で作っていたものだったんですか?【インタビュア】

曲自体はありましたけど、全然アレンジは違いましたね。コードもBPMも違って。 で、3回ぐらいアレンジ変えました。最初はもっと速く、疾走感のある曲でだけど、どういうわけかあんまりしっくりこず。 で、方向性をどんどん変えていって。もっとエモな感じのときもあったし、もっとロックなときもあったし。(金澤ダイスケ)

ーーなるほど。じゃあ結構右往左往な感じだったんだ。【インタビュア】

超、右往左往でした(笑)。 結果、今の形に落ち着いてますけど。(金澤ダイスケ)

ーーそうなんですね。 最終的にこういうしっとりとした8ビートのポップな曲調がしっくりきたっていうのはどういうポイントがあったんですか?【インタビュア】

総くんが弾いてたギターのループ感のあるフレーズ、 それにピアノを合わせて、「ああ、 これだ」 っていうところはありました。(金澤ダイスケ)

拍子は4分の4なんですけど、 ギターが4分の3なんですよね。で、それとダイちゃんは4分の2みたいなのを繰り返してて。そういうギターとピアノの兼ね合いで。(山内総一郎)

ーーなるほど。わりとポリリズムっぽくなっていますよね。【インタビュア】

そうなんです。 途中からでも、4分の4のギターも入ってくるんですけど、それを弾いてて、それに8ビートが乗っかってきた 「これじゃねえか」となっ て。でも、それも、やっぱり手探りな感じで(笑)。 このアルバムやっぱり全曲時間かかってますね。 特別この曲だけっていうわけじゃないんですけど。(山内総一郎)

ーーそういう「これどう?」、「これどう?」 みたいなやり 取りを繰り返して完成に至っている。【インタビュア】

そうですね。 やっぱりしっくりいくところに、みんなでね、 「探すぞー!」っていう感じで。(山内総一郎)

旅に出て「こっちじゃないぞー!」って(笑)。(金澤ダイスケ)

「引き返せー!」とか言って(笑)。 「あれ? 誰 もいない?」とか(笑)。 そういう感じです。(山内総一郎)

MARQUEE Vol.95より


あと、4曲目の「Time」 も結構時間を使ったよね。(金澤ダイスケ)

使ったよね!(山内総一郎)

ーーそうなんだ。 それはでも少し意外というか、この「Time」 はすごくスムーズに流れるエイトビートに乗せて歌が進むにつれグッとセンチな感情がこぼれ落ちるようなミディアムバラードなんだけど。楽曲全体としてはシンプルなイメージがあるじゃない?【インタビュア】

まさにそうなんですけど、このシンプルな形に辿り着くまでが結構大変で。(山内総一郎)

アレンジを4、5回変えて、テンポも最初はもっと深くて。 (金澤ダイスケ)

エモな感じだったもんね。(山内総一郎)


そう。そしてもっとロックだった時もあったし。(金澤ダイスケ)

ーーそうなんだ。まあでもシンプルと言いつつも、ボトルネックで聴かせるソロのフレーズにキュンとしたり、サビが終わる時にほんの少しメロディが下がってコードが変化する瞬間が気持ちよかったりと、随所に拘りのあるアレンジが施されていて、そこもカッコいいしね。【インタビュア】

うん。そのサビでコードが変わる瞬間は、すごく気に入っていますね。(山内総一郎)

あれは気持ちいいよね!(加藤慎一)

だから、結果的にすごく時間がかかったけど、シンプルでいい曲になったなと。(金澤ダイスケ)

Talking Rock! 2013年4月号より

現在のTimeの曲調になるまでの間に
かなりの試行錯誤が施されていた様子が
インタビューから伺えますね✨

疾走感のある曲調から、
エモーショナル、ロックと
アレンジも沢山変えて、
シンプルなミディアムバラードに
変わったみたいです。

どの曲調も聴いてみたいところですが、
苦労を重ねた末に
名曲ができたことには違いないので、
今に辿り着いて良かったなと
個人的に思います✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


Time 1番の歌詞解釈

僕は故郷を離れ、都会に移り住んだ。
最初は広く感じた街も同じ場所を歩むうちに
案外狭く感じたりして気づいたら
少しずつ馴染んでいった。

移り住んだ場所で出会った君と
昨日話した会話も内容がうまく入らず、
なんとなくそんな意味かなと思い出してみる。
思い出した会話の中からやっと
目まぐるしく動く世の中を知り、
それを最近知った僕らだけが
世間に取り残されているようだねと
話していたんだと気づいた。

日々の景色の変化は同じ生活を
過ごしていれば馴染むけれど、
この日々の生活を自分で変えることは
やろうと思えばできるはずなのに、
それが出来ていない自分がいる。

繰り返す日々が日常になって、
愛着が沸いても時間は止まらない。
周りは常に変化して動き出すんだ。
だからそろそろ僕らも
前を向いて歩きだそう。


Time Cメロ、ラストサビの歌詞解釈

移り住んだこの場所も
いつもと同じ場所に変わった。
そして変わらない朝を迎えるようになった。
ぼんやり時計を眺めたら、
いつのまにか時間が過ぎていた。

あの時、君と別れた時の
手を振る仕草を見ると合わせ鏡のようで、
なんだか過去の自分に手を振ってるよう。
だんだん君の影が薄くなって見えなくなっても
不思議と寂しさを感じなかった。
きっと前を向けるような気がする。

そして新しい今日が始まる。
そろそろ歩きださなくちゃ。


・・・


…みたいな感じでしょうか。
新しい生活に不安はあったけど、
日々生活していくうちに
慣れたことも考えずに馴染んでいく。

現状維持の生活もずっとしていたいけど、
そうゆうわけにもいかない。
世の中が目まぐるしく変わる限り、
ずっと同じ生活はできない。

季節が変わったり、環境が変わったり、
そうゆう変化に臨機応変に対応したいけど、
感情が追い付かなくて葛藤したり、
些細なきっかけで受け入れたり、
人それぞれなんだなと。

それに気づきを得た上で、
前に進んでいけるような
歌詞になっていますね。

A面のSmall Worldみたいに
目標を見つけて前に行く感じじゃなく、
不安を少しづつ溶かしていきながら、
ゆるーく前に進むような
歌詞になっていますね。


個人的な話

カップリング曲であるTimeですが、
冒頭にも紹介したようにシングル発売後に
アルバムVOYAGERにも収録されています。

きっとアルバムの方向性と
一致しているからでしょう。

当時、すでにある曲を
アルバムに入れるのは
シングルA面のイメージだったので、
一瞬、Timeより聞いたことない曲を
入れてほしいなという欲が
あったりもしましたが(笑)

アルバムを通して聴くことで、
Timeの良さがかなり際立ちました。
寧ろ、カップリング曲という印象より、
アルバムを彩る曲でもあったりして。
この曲のことを書く際に、
失礼ながら、
カップリング曲なんだと気づいた
ここ最近です(笑)

ちなみに私は
VOYAGERツアーでTimeを初聴きし、
それ以来ライブで聴いていないのですが、
やっぱりこの曲のイントロの重なりが
非常にライブでは良くて、
より一層、惹きつけられた思い出です。
山内さんとサポートの名越さんの
ギターが息ぴったりな所も
聴きどころですね✨

Timeを含めたVOYAGERツアーの
ライブの映像は残っているので、
是非ともDVD、Blu-rayを
手に入れてみてはどうでしょうか☆


いかがだったでしょうか✨
Timeを紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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