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2021年7月の記事一覧
自分たちにフィットするコミュニケーションとは
これも前回に続き、木村さんとのトークイベントを通して整理された自分の思考に関するメモ。
イベントのQ&Aで「高級感も大切にしたいのでSNSでのフレンドリーさをどこまで出していいのか悩んでいる」という質問があった。第一部で木村さんがALLYOURSは発信ではなく顧客とのコミュニケーションを重視しており、SNSも顧客とのリプライを積極的に行なっている、という話から生じた質問である。
これに対して私
自分語りは「知り合い」になってから
先日ALLYOURSの木村さんとのトークイベントでは、話しながら自分自身の思考が整理された部分も多かった。そのひとつが「ものづくりの裏側の見せ方」である。
ブランドが発信する際、ものづくりの裏側は素晴らしい資産になる。工場見学はもちろん、作り手へのインタビューや工程の解説は、小売関係者のみならずいち消費者としても心躍るコンテンツだ。
一方で、裏側やこだわりを伝えるだけでは顧客の目にとまらず、せ
「自分らしさ」とは何か
多様性は企業が促進すべき価値観のひとつとなり、広告は「自分らしさ」のワードで溢れるようになった。画一的な基準に人間側が合わせるのではなく、すでにある状態をひとつの美しさとして認めることで、健やかさと美しさを両立できる可能性が広がった。
その一方で、「自分らしさ」とは何なのだろう、と考える機会も増えた。今日の自分が昨日の自分よりも自分らしくなったか、自分らしさレベルでいうと今の自分はどのあたりなの
ファンに対する最大の裏切り
画面の向こう側で頭を下げる姿を何度も繰り返し見せられると、「誰に対して謝っているのだろう」と疑問が湧き上がってくる。誰かに明確な被害を与えたならともかく、「世間をお騒がせしたこと」について謝罪しなければならない相手は誰なんだろう、と。
長らく不思議に思っていたことが、ある日すとんと腑に落ちた。たとえ法律に違反していなくても、誰かに迷惑をかけたわけでなくても、ネガティブな論調で話題になってしまうこ
「消費の場」そのものがデジタル化していく時代に
巷では盛んに「DX」が叫ばれているが、小売の未来を考える上で今後重要な課題は「消費自体のデジタル化」にどう対応していくかにあると私は考えている。オンラインを通して形のあるモノを買うよりも、オンライン上で完結する消費の方がメインになる日が遠からずくる。そうなったときに、店舗の価値や小売企業自体の存在意義が改めて問い直されるように思うのだ。
経済産業省が昨年発表した統計によれば、2019年時点でオン
今週読んだ海外記事(2021.7.10)
今週もTwitterでピックした海外記事をまとめておきます。文末の有料パートは、ピックした海外記事をもとに「こんなテーマでnoteを書こうかな」の覚書です。
Harrodsが店舗でレンタルの取り扱いを開始ホームグッズを扱う「Overstock」がステイホームブームを追い風にできた背景
「止める人」の必要性
企業において、何かを「すすめる人」は評価されて、「止める人」は疎まれる。これまでは「すすめる人」の方が求められる時代だった。
しかし企業のあらゆる意思決定に一貫性が求められるようになった今、「止める人」の必要性が再認識されはじめているように思う。
先日、こんな記事を読んだ。
いつまで許されるかのチキンレース
Twitter上でリベラル寄りな言説を目にする機会が多いからか、雑誌の特集や言葉使いにギョッとさせられることがある。「これをそのままWebに流したら批判されそうだな…」と心配していると、数日後に案の定燃えていたりすることもある。
6月の雑誌考察まとめ
月を跨いでしまいましたが、6月に読んだ雑誌の考察をまとめました。また7/10(土)10:10〜12:00にはオンラインでここに書いた内容を深掘する定例イベントも開催します。「消費文化総研」コミュニティには、Slackには参加せずこちらのオンラインイベントだけ参加するプラン(500円/月)もありますので、記事を読んで気になった方はあわせてどうぞ!
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「言語化力のVERY」が本領発揮してきた
今週読んだ海外記事(2021.7.3)
土曜日に更新できなかったのですが、先週Twitterでピックした海外記事をまとめておきます。文末の有料パートは、ピックした海外記事をもとに「こんなテーマでnoteを書こうかな」の覚書です。
FarfetchがThredUpと提携し、寄付型の中古買取サービスを開始リシュモングループがDelvauxを買収