「無職、専業主婦でも、持続化給付金100万円をもらえます」と言う悪徳代行業者が、あなたを壊す。
現在、経済産業省では、新型コロナウィルス感染症拡大により、特に売り上げに大きな影響を受けている事業者に対して、事業の継続を支え、再起の糧となる、事業全般に広く使える、持続化給付金を支給しています。
個人事業者であるフリーランスは、上限100万円。
企業に関しましては、上限200万円です。
ところが、Twitterをはじめとして、ネットではこんな告知をしているアカウントがあります。
無職、専業主婦でも、持続給付金100万円をもらえます。
と。
持続化給付金は、2019年度の確定申告書で事業所得がない人は、特例を除いてもらうことができません。
しかしこの業者アカウントは、無職、専業主婦で貰えると謳っています。
はたしてどうやってもらうことができるのか?
まずこの業者は持続化給付金が欲しい、無職、専業主婦の方々を募ります。
そして確定申告書に必要なマイナンバーと個人情報を確保します。
次に、持続化給付金の対象月を、非常事態宣言のあった4月を対象月とします。
さらに昨年にあたる2019年の4月に100万円の事業所得がある売り上げを計上させます。
これにより前年度の事業所得を計上した確定申告書が一部完成します。
これを税務署に提出すれば、確定申告書の完成です。
財務省の管轄である税務署は、新しい税金の徴収先ができるので、まともにチェックしません。
しかしこの100万円の売り上げを計上されている確定申告書、実は所得税はゼロ円になっています。
なぜならばこのインチキの確定申告書には、架空の経費が計上されています。
その経費の領収書には、この悪徳代行業者が集めた人のリストの中から、経費が計上されています。
例としましては、
Aさんは、100万円の売り上げをBさんに計上したが、Cさんから100万円の仕入れをした。
Bさんは、100万円の売り上げをCさんに計上したが、Aさんから100万円の仕入れをした。
Cさんは、100万円の売り上げをAさんに計上したが、Bさんから100万円の仕入れをした。
という形を取って、所得の金額をゼロにしています。
そんなことをしても、税務署が調査したら、現金や商品を調べればわかると思いませんか?
この売り上げと、仕入れは、調査が入るときには、証拠が残りません。
この売り上げと、仕入れは、ツケ払い、所謂、売掛金と買掛金となっています。
債権と債務になっているため、通帳の口座や、現金の動きはありません。
調査が入るころには解消されているか、支払いはまだと主張して終わりです。
また商品については、コンサルティングをしたと、役務提供だったと説明して終わります。
そのため税金ゼロで、売り上げ100万円の、事業所得の確定申告書が完成します。
経済産業省が、持続化給付金を売り上げベースで制度設計してしまった盲点です。
これに非常事態宣言で、4月は仕事がなかったと、売り上げ0円の、2020年4月の売上台帳を作成すれば、完全になる持続化球種金の不正請求が可能になります。
悪徳代行者は、これにより、依頼された無職、学生、専業主婦に、持続化給付金の申請をさせています。
手数料は100万円の40%~60%。
これにより持続化給付金は連日、申請が山のようにやってきて、本当に必要な事業者への着金が遅くなるばかりです。
もしもそういう悪徳代行業者を見つけたら、通報しましょう。
そして絶対にこういう不正受給でお金を貰おうと、騙されてはけません。
必ず不正受給者には、会計監査院の調査が入ります。
絶対に関わらないように。
持続化給付金の申請は、正規にやれば簡単です。
刑事告発の対象になります。