492.【WACK峮峮スピンオフ創作ノート#5】埋まっていく空間
「WACK峮峮スピンオフ」の創作ノート。やはりこれは書いておかなきゃと思うのは、WACKからいろいろと刺激を受けたことです。そのうち今回は、空きスペースが埋まっていったという話を取り上げます。
そこで思い出したのは、峮峮(チュンチュン)が最終フォームに変身するシーンです。その回をリンクします。
このシーン、実はまるで思い浮かんでいませんでした。中間フォームは、炸裂ダンスで変身する、丸武が出てきてゴチャゴチャやるといった発想が初めからあり、その線で小説が進行しました。しかし、最終フォームのイメージは空っぽ。
ただ、最終フォームは当麻無明から与えられるという設定だけはありました。しかし、それがどのようになるのか、全くわからないでいたのです。
そんなとき、マモンとの戦いで、ひとわけいぶきさんがこんなコメントをしてくれました。
ゲームをやらない私はこの発想がなく、「そっか、凛さんの教会とかあったんだ。教会に連れてくとなると、Fateのイメージになりますね」と、コメントを返しています。もちろん、復活の呪文とか蘇生魔法といったことは知ってはいましたが、ゲームをやらないので、それが出てこなかったということです。
そこで、緑川さんと連絡を取って、教会の描写をしていったのですが、緑川さんのコメント。
確かに、守銭奴教会ではないですね。最終フォームへの変身で、品格重視でいったので、かなり変わってしまいました。実際は、札束ドレスを着る緑川さんです🤣
そうそう、いぶきさんのお屋敷というのも、いぶきさんの発想になかったようです。「ちまちま漫画を描く合間に、筋トレやら修行やらをやって。時々、モンスター狩りで日銭を稼ぐという…」というのが、いぶきさんのWACKでの設定だったようで次の感じ。お屋敷と、両者をリンクします。
WACKのコラボって、イメージがいろいろと変わって出来てしまうのが、まぁ面白いところだと思っています。コラボ面白い!と言ってみるw
さて、最終フォームの話に戻りましょう。仮面ライダーを見ていて、不思議だと思う一つは、変身すると新たなコスチュームをすでに着ているというところ。いつ着たんだよ、衣装は誰がデザインしたんだよ、と思ってました。
そこで、峮峮の中間フォームでは、変身後に着替えるというちょっと間抜けな話になっています。しかし、こんなことしてたら悪魔に勝てません。では、どうしたら衣装が出てくるのか?
「この現実世界にないものが、異次元でパッと出てくるのか?」という疑問があり、この現実世界でまずそのものがあることが大事ではないかと思いました。まぁトンデモ系の話なのですがw
そこで、まずバングルをしている、そして最終フォームの衣装があるという設定になりました。「バングルから衣装が出るという話にすればいいな」と思いついたのですが、ここに演出はないかなということで出てきたのがオキトの筒でした。
空っぽの筒からスカーフなんかが出てくるというのが、イメージとしてピッタリだったのです。もちろんマジックですからタネはあるのですが。そこで、今後の展開としてJulieを出したかったので、Julieにマジックをやってもらいました。こんなJulieかな?
バングルから聖剣を抜き出すというのは、前々からあった設定で、右利きの峮峮が抜くとしたら左のバングルだろうということで、聖剣は左に。よって、右のバングルに最終フォームの衣装が入ってるということになったのです。
ここで裏設定いきます。
バングルで変身するというところですが、バングルをクロスさせると、正の電極と負の電極が交差してプラズマが発生し、プラズマの力で衣装を着用することができます。そして、バングルを並行にして回すと、プラズマが消滅して、変身が解除されるというのが、裏設定です。もちろん、これはトンデモ科学で根拠は全くありません🤣
裏設定というと、当麻無明のセリフもありました。「たまゆらの空間」でのセリフです。
「それにしても小鬼くん、彼によって君は成長したんだから、感謝しなければならないな」
このセリフ、「感謝しなければならない」の主語がありません。これが日本語のいいところで、ここに裏設定があります。
「感謝しなければならない」のは誰かという話ですが、「峮峮が」なら「小鬼くんによって成長したんだから、峮峮はそれを感謝しなけばならない」という文章になります。
では、主語が当麻だったらどうでしょうか。「小鬼くんによって成長したんだから、私は小鬼くんに感謝しなければならないな」となります。当麻は峮峮をルシファーにしようとしていたのですから、「峮峮をルシファーに近づけてくれた小鬼くんに感謝しなければならないな」と言っているわけです。
これ、日本語で良かったとホント思いました。もちろん、初めから意図してこのセリフを書いたわけではなく、当麻が勝手にしゃべって、後からそういう意味かと思ったのが実際です。
登場人物が勝手にしゃべって、勝手に行動していく、これが小説の面白さかなと思いました。
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