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In The Park (詩)
三拍子のドラムのリズム
その中で歩いた
一人の僕
いや、
独りの旅
修行とは、後になって思った
大阪の街は
住むには都だった
三拍子のリズムは
日常に染み付くほど
イヤホンからは
馬鹿みたいに同じ曲が
流れていた
あのイヤホンは
きっと、あの曲を
流さなくても
流しただろう
それ程、染み付くまで
聞いた曲のリズムで
踊るように歩いた
「公園へあと少し」
踊るように仕事をした
「公園へあと少し」
休みが近くなると
「休みまであと少し」
口ずさんだ曲は
今も突然
再生される
憶えていたのは
イヤホンだけじゃなかった
僕の耳も、
僕の記憶にも、
そして心にも、
「公園へあと少し」
三拍子が染み付いていたのだね
(星影 流)