『捨てる脳』を読んで
はじめに
先日、アンラーニングについて記載した。
さらに、アンラーニングについて学びを深めたくこの本を手にした。実際は、アンラーニングとは違い、ものについてだったが、
脳の仕組みについて理解し活用することについて学ぶことができた。
脳が情報を自動で集めるが…
脳には情報を「集める」性質がある。
多くの人が生活する中で感じていると思うが、何かを経験・体験するたびにそれにまつわる情報が脳に蓄積されている。
情報の仕組みは3段階ある。
①五感を使ってインプット(直近記憶)
②短期記憶
③長期記憶
しかし、意識的に捨てることを意識していかないと脳は劣化していくとのことである。
前提として、意識して捨てることと忘れることは違う。
情報整理ができる脳になるためには
ポイントは3つある。
①捨てるものと残すものの基準を明確に決めること
②保留もあり
③記憶や感情と結びつきが強いものは無理して捨てようとしない
メールでのフォルダーわけのように整理していくことを理解することが必要である。
また、脳の機能は8つあるとされており、著者は、「脳番地」という表現をしている。その鍛え方の一例とともに記載する。
①思考系脳番地:「処分」のことまで考えて入手する
②理解系脳番地:常に数を意識する
③運動系脳番地:朝起きたらまず身近な場所の片付けをする
④聴覚系脳番地:ラジオなど音声で情報を聞きながら作業をする
⑤記憶系脳番地:日記など記録ををつける
⑥感情系脳番地:朝今日の予定を立てる
⑦視覚系脳番地:デジタル機器に頼らない
⑧伝達系脳番地:1日1捨てを宣言する
「捨てられない」の解決方法
捨てられない理由として可能性が高いのは、3点ある。
1つ目は、運動系脳番地の衰弱である。「捨てる」という簡易的な行動が移れないのは、運動系脳番地が弱まってしまっており、すぐ行動に移せないようになってしまう。
2つ目は、感情系脳番地の衰弱である。その状態に慣れてしまうということである。例えば、汚い部屋の状態が普通になってしまったら、少し汚れても気にならなくなってしまう。悪い習慣を当たり前にしないことが大切である。
3つ目は、思考系脳番地の衰弱である。必要・不要をはっきり分けることができないことが原因である。
これらの解決方法は、
マイルールを決めることと記憶系脳番地にそれを記録することだ。
記憶系脳番地に記録するためには、手書きのメモなどを見えるところに記載することが必要がある。
また、「目の前が散らかりすぎていると何からやっていいかわからない」という事例に直面したこともあるだろう。それは、人間の脳は、「自分ができる範囲」に敏感であり、キャパシティを超えると思考停止になってしまう特性があるからである。
やるべきことを小分けにして考えることやまずは、5分でできることは何かというように短い時間でできることから解決していくことが必要である。
まとめ
今回は、ものを捨てることに関することではあったが、
学んだ内容は、仕事などでも活かせる脳の仕組みである。
脳の機能を理解していき、自分のコントロールをしていくことが必要であると感じた。
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