02b.「アダルトチャイルド」再考〜「アルコール依存症」と「AC」の関係
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第2.5話:【補足】「アルコール依存症」と切りはなして語れない『AC』
《 概要 》
前回(第2話)「アルコール依存症と切りはなして語れない『AC』」と書いていたものの、本文(8年ほど前に書いたもの)には、そこに言及している部分が抜けていたことに、今さら気づきました(汗)。
そこで今回は、補足記事になります。
■「アルコール依存症」とはなにか(概説)
「アルコール依存症」というのは、一言でいえば『アルコールつまり「酒」がないと日常が送れなくなり問題行動が起こる病』。
つまり、依存症の場合「酒の量・頻度の多さ」ではなく、「無いと困る」「酒があるかどうかばかり気にするようになる」というのがポイントになります。
「酒にありつけること」が必要で、結果的に量や頻度が増えることになりますが、重要なのは、そこにたどり着くプロセスで何が起こってるかと見ていくと分かりやすくなると思います。
例えば。アルコールがなくなると酒を購入するためのお金が必要になったり、お酒がある場所に入り浸ったり、ということになります。
お金がなくなったら、家族や知り合い、あげく消費者金融などから借金したり盗んだりということが起きがちになるなど、「他人を巻き込む」ことが増えていきます。
お酒が入らないと、この世の終わりのようなものなので、荒れます。
夫婦間なら、依存症者がパートナーに暴力を振るったり、お金をどんどん奪ったり、、などが起こるわけです。
こんなことがつづくと、人との関係にヒビが入ってきます。
■「依存症者」と「周囲の人」の関係
家庭内で、お酒に関することでパートナーに暴力を振るったり、お金を大量に消費したり奪ったり、、などが起こると問題になるのが、家族同士のコミュニケーションです。
例えば上記のように、依存症者が酒に入りびたる状態を、パートナーが邪魔すれば、依存症者は荒れてますます酒を欲します。
あるいは、パートナーが依存症者のご機嫌を取ろうとして、許したりなだめたり尽力し始めると、これもまた依存症者は日々酒を求めて意気揚々となります。
とにかく大ごとにならないように関係を維持するために、依存症者中心の秩序で回り始めます。
依存症者の『気分』にいつも振り回されることになるので、実質「無秩序」状態になります。
そろそろお分かりかと思います。
家族各人が、一人の依存症者にふり回され、いつも『自分のことより、依存症者(の気分)に支配されるようになる』のです。
■ 改めて「アダルトチャイルド」とは
ちなみに、アルコール依存症者の親を持つACを「ACoA:Aduld Children of Alcoholics (アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリクス)」とお伝えしましたが、
アルコール以外のモノコトの依存症者(食やお金・病的な買いもの・恋愛セックス等の嗜癖:アディクション)によって機能不全状態になった家庭で育ち、生きづらさや問題を抱えたまま大人になったACを、「ACoD:Aduld Children of Dysfunctional family (アダルト・チルドレン ・オブ・ディスファンクショナル・ファミリー)」と言って区別することもあります。
次回は、『AC』を理解し語る上で欠かせないもう一つの重要ワード「共依存」につなげてお伝えしていきます。
ワタクシかおりんのエピソードも交える予定ですが、しばらく「ACについての定義をもとに整理していく」回が続きます。
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